引き継ぎで起きがちなこと
- 業務の一覧だけ渡して、やり方は「見ればわかる」で終わってしまう
- 年に一度・四半期に一度の仕事が抜けて、時期が来てから慌てる
- 取引先や社内の誰に聞けばよいかが書かれておらず、後任が前任に連絡し続ける
- パスワードや共有フォルダの場所が個人のメモにしかない
- 進行中の案件の「いまどこまで進んでいるか」が伝わらない
- 最終日に慌てて書き、読み合わせをする時間がない
テンプレート:書く項目と書き方
見出しごとに、書く項目と何をどう書くかをまとめました。Excel 版には、このまま記入欄が付いています。
基本情報
- 引き継ぐ人・受ける人
- 氏名と所属。例: 前任 山田(サンプル)→ 後任 佐藤(サンプル)
- 引き継ぎの期間
- 開始日・最終日・前任に質問できる期限を書きます。例: 10/1〜10/31、11 月中はチャットで質問可
- 引き継ぎの理由と範囲
- 退職・異動・休職など。全部渡すのか、一部は別の人に渡すのかを明記します
担当業務の一覧
- 業務名
- 後任が検索できる名前にします。例:「月次の売上集計」「請求書の発行」
- 頻度と時期
- 毎日・毎週・毎月○日・年 1 回(○月)。年次の業務ほど忘れやすいので先に書き出します
- 所要時間の目安
- 1 回あたりの時間。後任の予定を組む材料になります
- 手順書の場所
- 手順が別にある場合はリンクを書きます。無ければ下の「手順」欄に書きます
業務の手順と判断
- 手順
- 1 行 1 操作で番号を振ります。画面名やボタン名はそのまま書きます
- 判断が要るところ
- 「金額が○円を超えたら上長に確認」など、迷う場面とその基準
- よくあるつまずき
- 過去に起きたミスと、そのときの直し方
関係者と連絡先
- 社内の関係者
- 誰に何を頼む・誰の承認が要るか。例: 経費の承認は部長 田中(サンプル)
- 社外の取引先
- 会社名・担当者・連絡手段・やりとりの頻度。例: サンプル商事 鈴木様、月初にメールで発注
- 後任の紹介が要る相手
- 最終日までに挨拶や同席をしておく相手を挙げます
進行中の案件
- 案件名と現状
- どこまで終わり、次に何をするか。例: 見積提出済み、10/20 に回答待ち
- 期限と約束事
- 相手と約束していること・口頭で決めたことも書きます
- 資料の場所
- 関連するファイル・メール・チャットのスレッドの場所
アカウント・資料・物品
- 使っているシステムとアカウント
- システム名と権限の移し方。パスワードそのものは書かず、管理者経由で渡します
- 共有フォルダ・ファイルの場所
- よく使うフォルダのパス。個人のフォルダにあるものは共有に移してから書きます
- 返却・移管する物品
- 鍵・社用携帯・印鑑・カードなど、誰に渡すか
書き方のコツ
- 1 最初に業務の一覧を作り、手順はあとから埋めます。一覧が先にあると抜けに気づけます
- 2 「いつもの」「例の件」を使わず、後任が初めて読んでもわかる言葉にします
- 3 手順は実際に画面を操作しながら書くと、書き漏れが減ります
- 4 年次の業務はカレンダーを 1 年さかのぼって洗い出します
- 5 書いたら後任に一度その通りにやってもらい、詰まったところを直します
最終日までの段取り
-
1 か月前
担当業務の一覧を作り、上長と引き継ぐ範囲・後任を決めます
-
3 週間前
業務ごとの手順・判断基準・関係者を書きます
-
2 週間前
後任と一緒に実務を回し、引き継ぎ書を直します。取引先への挨拶も始めます
-
1 週間前
後任が一人で回し、前任は横で見ます。アカウントの権限を移します
-
最終日
読み合わせをして、残った質問と連絡先を確認します。物品を返却します
最終日までの確認リスト
- 担当業務がすべて一覧に載っている(年次・四半期の業務も含む)
- 各業務に手順か、手順書へのリンクがある
- 進行中の案件ごとに、現状と次にやることが書かれている
- 社外の取引先に後任を紹介した
- システムの権限を後任に移し、自分の権限を外す手配をした
- 個人のフォルダやメールにある資料を共有の場所に移した
- 鍵・社用携帯などの物品を返却した
- 最終日以降に質問できる期間と連絡手段を決めた
AI に聞き取ってもらって書く
白紙から書くのが大変なら、HARVASK の引き継ぎエージェントか AI チャットにこの文章を渡してください。AI が順番に質問し、答えた内容を手順書(Wiki)にまとめます。手元の Excel や PDF の資料も読ませられます。まとめた内容は、使う前に人が確認します。
退職(または異動)にあたって引き継ぎ書を作りたいです。私に一つずつ質問して、担当業務の一覧、それぞれの頻度と手順、判断に迷うところ、社内外の関係者、進行中の案件の現状を聞き取ってください。年に一度しかない業務も聞き漏らさないようにしてください。聞き取った内容は業務ごとに Wiki の手順書にまとめ、決まった周期の仕事は定期タスクの案として出してください。
引き継ぎエージェントと Wiki はフリープランから使えます(フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500)。
よくある質問
引き継ぎ書と業務マニュアルは何が違いますか?
業務マニュアルは手順そのものを書いたもので、誰が担当しても使えます。引き継ぎ書はそれに加えて、進行中の案件・関係者・アカウント・期限など「いまの状況」を渡すためのものです。手順はマニュアルに任せ、引き継ぎ書からリンクする形にすると更新が楽です。
どれくらい前から準備すればよいですか?
業務の量によりますが、1 か月前に一覧づくりを始めると、後任と一緒に実務を回す期間を取れます。有給休暇の消化がある場合は、最終出社日から逆算してください。
パスワードは引き継ぎ書に書いてよいですか?
引き継ぎ書には書かず、システムの管理者に権限の付け替えを頼むか、社内で決められた管理方法で渡してください。引き継ぎ書には「どのシステムを使っているか」と「誰に権限を頼むか」だけを書きます。
後任が決まっていない場合はどうしますか?
上長を受け取り先にして、誰が読んでもわかるように書きます。業務一覧と手順を先に仕上げ、進行中の案件は上長と一緒に確認しておくと、後任が決まったあとに困りません。
HARVASK はどのプランで使えますか?
引き継ぎエージェントと Wiki はフリープランを含むすべてのプランで使えます。フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500(月ごとの配布はなし)です。