営業の引き継ぎ書テンプレート(Excel)|担当顧客ごとの状況・商談・約束事を渡す

営業の引き継ぎで失うのは、数字より「関係」です。顧客ごとに誰が決める人か、何を約束しているか、誰の紹介で始まったかを書き残し、最終日までに後任と同行すれば、取引を途切れさせずに渡せます。

引き継ぎで起きがちなこと

  • 顧客の一覧はあるが、誰が決裁者で誰が窓口かがわからない
  • 口頭で約束した値引きや納期が書かれておらず、後任が知らずに覆してしまう
  • 出した見積の有効期限や条件が、前任のメールの中にしかない
  • 紹介で始まった取引で、紹介者への報告やお礼が途切れる
  • 担当交代の挨拶が遅れ、顧客が他社に相談し始める

テンプレート:書く項目と書き方

見出しごとに、書く項目と何をどう書くかをまとめました。Excel 版には、このまま記入欄が付いています。

担当顧客の一覧

顧客名と取引の状況
例: サンプル商事 / 月額契約・継続 3 年目 / 年間の売上規模の目安
顧客ごとのランク・優先度
重点・通常・休眠など。引き継ぎ直後に誰から会うかの順番に使います
契約・更新の時期
契約期間・更新月・前回の更新で話題になったこと

顧客ごとの関係者

決裁者と窓口
役職と役割。例: 窓口は総務課 鈴木様、決裁は部長 高橋様(いずれもサンプル)
連絡の取り方と好み
電話よりメール、午前中は会議が多い、など。相手の好みは事実として短く
紹介者と経緯
誰の紹介で始まったか、紹介者への報告の約束があるか

進行中の商談

商談名と段階
例: 追加導入の提案 / 提案済み・先方で検討中 / 次回 10/25 に回答予定
見込み金額と確度
社内の基準で書きます。確度の根拠も一言
競合と懸念点
比較されている相手、先方が気にしている点
次の一手
後任が最初にすること。例: 10/20 までに導入スケジュール案を送る

見積と約束事

出している見積
見積番号・金額・有効期限・条件・保存場所
口頭・メールでの約束
値引き、納期、無償対応、次回の訪問など、相手が覚えている約束をすべて
未対応のクレーム・宿題
受けている問い合わせや宿題と、回答の期限

社内の連携と資料

社内の関係者
見積の承認者、技術や納品の担当、請求の担当
提案書・契約書の場所
顧客ごとのフォルダ、顧客管理の画面、メールのラベルなど
売上目標と見込みの引き継ぎ
今期の目標と、引き継ぐ顧客の見込みの合計。評価の扱いは上長と確認

挨拶と同行の計画

同行挨拶をする顧客
重点顧客は訪問かオンラインで同席。日程の候補を書きます
連絡だけで済ませる顧客
メールや電話での挨拶にする顧客と、その文面の担当
紹介者への報告
担当交代を伝える紹介者と、伝える人・時期

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書き方のコツ

  1. 1 顧客ごとに 1 行ではなく 1 ブロックにして、関係者・商談・約束をまとめて書きます
  2. 2 約束事は「相手が覚えていること」を基準に、小さなことも書きます
  3. 3 商談は「次の一手」と期限を必ず書きます。後任が初日に動けるかで判断します
  4. 4 相手の人柄は評価ではなく、連絡の取り方などの事実だけを書きます
  5. 5 重点顧客から順に並べ、同行挨拶の日程を早めに押さえます

最終日までの段取り

  1. 1 か月前

    担当顧客の一覧と優先度を作り、上長と後任の割り振りを決めます

  2. 3 週間前

    顧客ごとの関係者・商談・見積・約束事を書き、重点顧客の同行日程を押さえます

  3. 2 週間前

    重点顧客への同行挨拶を行い、紹介者にも交代を伝えます

  4. 1 週間前

    残りの顧客への連絡を済ませ、進行中の商談は後任から連絡を出します

  5. 最終日

    顧客管理の担当者を付け替え、未対応の宿題を一覧で渡します

最終日までの確認リスト

  • 担当顧客すべてに後任が割り振られている
  • 重点顧客への同行挨拶が済んだ
  • 有効な見積の一覧と期限を渡した
  • 口頭・メールでの約束事をすべて書いた
  • 紹介者に担当交代を伝えた
  • 顧客管理の画面で担当者を付け替えた
  • 未対応のクレーム・宿題の回答期限と担当が決まっている
  • 名刺や顧客の資料を個人の手元に残していない

AI に聞き取ってもらって書く

白紙から書くのが大変なら、HARVASK の引き継ぎエージェントか AI チャットにこの文章を渡してください。AI が順番に質問し、答えた内容を手順書(Wiki)にまとめます。手元の Excel や PDF の資料も読ませられます。まとめた内容は、使う前に人が確認します。

AI に渡す文章
営業の引き継ぎ書を作りたいです。私に担当顧客を一社ずつ聞いて、取引の状況、決裁者と窓口、連絡の取り方、紹介者との経緯、進行中の商談と次の一手、出している見積の期限、口頭やメールでした約束事、未対応の宿題を聞き取ってください。重点顧客から順に進めてください。顧客ごとに Wiki のページにまとめ、見積の有効期限と同行挨拶の予定は、日付順の一覧にして添えてください。

引き継ぎエージェントと Wiki はフリープランから使えます(フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500)。

よくある質問

担当顧客が多い場合、全部書く必要がありますか?

全顧客を一覧にしたうえで、重点顧客と進行中の商談がある顧客は詳しく、休眠の顧客は状況と最後の連絡日だけ、というように濃さを変えると現実的です。

顧客への挨拶はいつするのがよいですか?

社内の公表の時期を確認したうえで、最終日の 2〜3 週間前までに重点顧客から始めるのが目安です。前任と後任がそろって会える時間を取れると、関係を引き継ぎやすくなります。

相手の性格や好みはどこまで書いてよいですか?

連絡の取り方や会議の時間帯など、仕事に必要な事実にとどめます。人柄の評価や個人的な話は書かないほうが安全です。

引き継いだ商談の売上は誰の実績になりますか?

会社ごとに扱いが違うので、引き継ぎの前に上長と決めておいてください。引き継ぎ書には今期の見込みの合計と、扱いを誰と決めたかを書いておくと後で揉めません。

HARVASK はどのプランで使えますか?

引き継ぎエージェントと Wiki はフリープランを含むすべてのプランで使えます。フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500(月ごとの配布はなし)です。