引き継ぎで起きがちなこと
- 月末・月初の締めの順番が頭の中にしかなく、最初の月次で数字が合わない
- 取引先ごとの支払いサイトや「月末締め翌月末払い」以外の例外が伝わらない
- 会計ソフトで「この取引はこの科目・この補助科目」という癖が書かれていない
- 決算・年末調整・償却資産の申告など、年に一度の作業の時期が抜ける
- 税理士とどこまで分担しているか、資料をいつ何で渡しているかがわからない
- 振込の承認者やネットバンキングの権限の移し替えが最終日に間に合わない
テンプレート:書く項目と書き方
見出しごとに、書く項目と何をどう書くかをまとめました。Excel 版には、このまま記入欄が付いています。
月次の締めカレンダー
- 締め日と作業の順番
- 例: 月末締め → 1〜3 営業日に経費精算の締め → 5 営業日に売上確定 → 10 営業日に月次試算表
- 各部署からの提出期限
- 経費精算・請求書・勤怠など、誰から何をいつまでに受け取るか。遅れたときの催促先も
- 月次で確認している数字
- 預金残高の照合、売掛金の消込、仮払金・仮受金の残高など、毎月見ている項目
支払いと振込
- 取引先ごとの支払いサイト
- 例: サンプル商事 月末締め翌月末払い / サンプル工業 20 日締め翌月 10 日払い。例外の取引先は必ず個別に
- 振込の手順と承認
- ネットバンキングでの作成者・承認者、振込日、手数料の負担(先方・当方)の決まり
- 口座の一覧と用途
- 銀行名・支店・用途(入金用・支払い用・給与用)。口座番号やログイン情報はここに書かず管理者経由で
- 定期の引き落とし
- 家賃・リース・保険・カード・サブスクなど、引き落とし日と口座
請求と入金
- 請求書の発行ルール
- 発行日・送付方法・書式・インボイスの登録番号の記載など、社内の決まり
- 入金の消込方法
- 振込名義が会社名と違う取引先、まとめて入金する取引先などの見分け方
- 入金遅れのときの対応
- 何日過ぎたら誰に知らせるか。営業との分担
会計ソフトの使い方の癖
- 会計ソフトと連携しているもの
- ソフト名、銀行・カードの明細の連携、経費精算や給与のソフトとのつながり
- 勘定科目・補助科目の付け方
- 例: 通信費と支払手数料の分け方、部門の付け方、取引先ごとに決めている科目
- 自動で登録されるルール
- 明細の自動仕訳のルールがあれば、どれを誰が作ったか、直すときの注意
- よく出る間違いと直し方
- 過去に月次でずれた原因と、そのときの確認箇所
年次の予定と税理士とのやりとり
- 決算・申告のスケジュール
- 決算月、決算整理の作業、申告・納付の時期の目安。正確な期限は税理士と確認する、と添えます
- 年に一度の作業
- 年末調整、法定調書、償却資産の申告、棚卸しなど、社内で担当している範囲
- 税理士との分担と連絡
- 事務所名・担当者・連絡手段・資料を渡す時期と方法。例: 毎月 10 日までに試算表と証憑をクラウドで共有
- 相談中・確認待ちの事項
- 税理士や上長に確認している途中の論点。判断は引き継ぎ後も税理士に確認します
書類・権限・物品
- 証憑の保管場所とルール
- 紙とデータの保管場所、ファイル名の付け方、電子保存の社内ルール
- システムの権限
- 会計ソフト・ネットバンキング・経費精算などで後任に付ける権限と、管理者
- 印鑑・通帳・カード
- 保管場所と、受け渡しの相手・日付
書き方のコツ
- 1 1 か月分の締め作業を日付順に並べたカレンダーを最初に作ります。手順はそこからリンクします
- 2 支払いサイトは「原則」と「例外の取引先」を分けて書きます
- 3 会計ソフトの科目の癖は、実際の仕訳を 2〜3 例添えると伝わります
- 4 税務の判断は書き切ろうとせず、「税理士に確認」と相談先を書きます
- 5 年次の作業は前年のメールやフォルダをさかのぼって洗い出します
最終日までの段取り
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1 か月前
締めカレンダーと支払いサイトの一覧を作り、上長・税理士に引き継ぎの時期を伝えます
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3 週間前
会計ソフトの科目の癖、振込の手順、年次の予定を書きます
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月末〜月初
後任と一緒に月次の締めを 1 回通して行い、引き継ぎ書を直します
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1 週間前
ネットバンキング・会計ソフトの権限を移し、振込の承認を後任で試します
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最終日
印鑑・通帳などを受け渡し、確認待ちの事項を一覧で渡します
最終日までの確認リスト
- 月次の締めを後任が一度通して行った
- 例外の支払いサイトがある取引先をすべて書いた
- ネットバンキングの作成者・承認者の権限を移した
- 会計ソフトの権限と、自動で登録されるルールの説明を渡した
- 決算・申告・年末調整などの年次の予定を書き、税理士と時期を確認した
- 税理士に担当者の交代を伝えた
- 印鑑・通帳・カードの受け渡しを記録した
- 確認待ち・相談中の事項を一覧にして渡した
AI に聞き取ってもらって書く
白紙から書くのが大変なら、HARVASK の引き継ぎエージェントか AI チャットにこの文章を渡してください。AI が順番に質問し、答えた内容を手順書(Wiki)にまとめます。手元の Excel や PDF の資料も読ませられます。まとめた内容は、使う前に人が確認します。
経理の引き継ぎ書を作りたいです。私に順番に質問して、月次の締めの順番と日付、各部署からの提出期限、取引先ごとの支払いサイトと例外、振込の手順と承認者、会計ソフトでの勘定科目・補助科目の付け方の癖、決算や年末調整など年に一度の作業の時期、税理士との分担と資料の渡し方を聞き取ってください。口座番号やパスワードは聞かないでください。税務の判断が要るところは「税理士に確認」と書いてください。まとめた内容は Wiki に手順書として置き、月次の締めは定期タスクの案にしてください。
引き継ぎエージェントと Wiki はフリープランから使えます(フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500)。
よくある質問
経理の引き継ぎにはどれくらいの期間が必要ですか?
月次の締めを後任と一緒に最低 1 回は通せるよう、月末をまたぐ日程を組むのがおすすめです。決算期の前後に交代する場合は、決算作業の分担を上長・税理士と先に決めてください。
口座番号やネットバンキングのログイン情報は書いてよいですか?
引き継ぎ書には書かず、社内の管理方法に沿って管理者から権限を付け替えてもらってください。引き継ぎ書には銀行名・用途・権限の管理者だけを書きます。
税務の判断はどう引き継げばよいですか?
過去にどう処理したかと、そのとき誰に確認したかを記録として残します。判断そのものは引き継ぎ後も税理士や専門家に確認するよう書いておくのが安全です。
会計ソフトが変わる予定があるときは?
現在のソフトでの科目の癖と、移行のスケジュール・担当を分けて書きます。移行後の手順は、移行が済んだ時点で手順書を作り直します。
HARVASK はどのプランで使えますか?
引き継ぎエージェントと Wiki はフリープランを含むすべてのプランで使えます。フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500(月ごとの配布はなし)です。