運送会社の車両管理アプリを自作する方法|点検・車検・走行距離・燃費を車両ごとに管理

車両台帳・運行の記録・点検整備の記録を 1 つのアプリにまとめます。車検と点検の期限が近い車、燃費が落ちてきた車、明日どの乗務員がどの車に乗るかを、配車の前に確かめられるようにします。

エクセル管理で起きがちなこと

  • 車検の満了日と定期点検の予定が車両台帳と整備工場の控えに分かれ、期限が近い車を毎月探している。
  • 運転日報のメーターの数字を誰も集計しておらず、車両ごとの走行距離が月末まで見えない。
  • 給油の記録がカードの明細にしかなく、燃費が落ちてきた車に気づくのが遅れる。
  • 点検や修理で使えない日がホワイトボードにしか書かれておらず、配車のときに見落とす。
  • どの乗務員がいつどの車に乗ったかが紙の日報だけで、傷や不具合が見つかったときにさかのぼれない。

運送会社の車両管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

車両

保有しているトラック 1 台につき 1 行。期限のある日付は、点検・整備の記録から次の予定を自動で入れます。

項目 種類 メモ
車番 テキスト ナンバー。社内の号車番号も別に持つと呼びやすい
号車 テキスト 「3 号車」など
車格・形状 選択肢 2t 平ボディ・4t ウイング・4t 冷凍・10t ウイングなど
初度登録 年月
車検満了日 日付 車検証の記載どおりに入れる
次の定期点検日 日付(自動) 前回の定期点検日 + 自社で決めた周期
現在の走行距離 数値(自動) 運行の記録の最新のメーター
主に乗る乗務員 テキスト
状態 選択肢 稼働・整備中・休車

運行の記録

1 台 1 日 1 行。出庫・帰庫のメーターと給油を残し、走行距離と燃費の元にします。

項目 種類 メモ
運行日 日付
車両 車両への参照
乗務員 テキスト
出庫時メーター 数値(km)
帰庫時メーター 数値(km)
走行距離 数値(自動) 帰庫時 − 出庫時
給油量 数値(L) 満タンにした日だけ入れると燃費が正確
主な行き先 テキスト 「サンプル物流センター → 市内 12 か所」など

点検・整備

点検・車検・修理を 1 回ごとに残します。区分ごとの周期から、次の予定日を車両に返します。

項目 種類 メモ
実施日 日付
車両 車両への参照
区分 選択肢 定期点検・車検・タイヤ交換・オイル交換・修理
実施先 テキスト 自社・サンプル整備工場など
内容 テキスト 交換した部品や指摘された箇所
費用 数値
走行距離 数値(km) オイル交換などの距離の目安に使う

乗務員の割り当て

日付ごとに、どの車にどの乗務員が乗るかの予定。整備中の車は選べないようにします。

項目 種類 メモ
日付 日付
車両 車両への参照
乗務員 テキスト
便 テキスト 「定期便 A」「スポット」など

画面の構成

運送会社の車両管理アプリの車両一覧の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

車両一覧

車両ごとの車検満了日、次の定期点検日、今月の走行距離、直近の燃費を並べます。期限が 30 日以内の車は上に出して色を変えます。

運送会社の車両管理アプリの運行の記録の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

運行の記録

帰庫後に、車両・乗務員・メーター・給油量を入れるフォームと、その日の運行の一覧。走行距離はその場で計算されます。

運送会社の車両管理アプリの燃費の推移の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

燃費の推移

車両ごとの月別の走行距離・給油量・燃費を並べます。前の 3 か月の平均より燃費が落ちた車を目立たせます。

運送会社の車両管理アプリの乗務員の割り当ての画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

乗務員の割り当て

1 週間分の日付を横、車両を縦にした表で乗務員を割り当てます。整備中・車検の日はその車のマスを埋めておきます。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
運送会社の車両管理アプリを作ってください。

【データ】
- 車両:車番、号車、車格・形状、初度登録、車検満了日、次の定期点検日、主に乗る乗務員、状態(稼働/整備中/休車)
- 運行の記録:運行日、車両、乗務員、出庫時メーター、帰庫時メーター、走行距離、給油量(L)、主な行き先
- 点検・整備:実施日、車両、区分(定期点検/車検/タイヤ交換/オイル交換/修理)、実施先、内容、費用、走行距離
- 乗務員の割り当て:日付、車両、乗務員、便
- 設定:定期点検の周期(か月)

【ルール】
- 走行距離は「帰庫時メーター − 出庫時メーター」で自動計算し、出庫時が前回の帰庫時より小さいときは注意を出してください。
- 燃費は月ごとに「走行距離の合計 ÷ 給油量の合計」で出してください。
- 次の定期点検日は、区分が定期点検の最新の実施日に設定の周期を足して出してください。車検の記録を入れたら、車検満了日を入れ直せるようにしてください。
- 車検満了日か次の定期点検日が 30 日以内の車両は、車両一覧で上に並べて色を変えてください。
- 状態が整備中の車両は、乗務員の割り当てで選べないようにしてください。

【画面】
1. 車両一覧(期限・今月の走行距離・直近の燃費)
2. 運行の記録(入力フォームとその日の一覧)
3. 燃費の推移(車両ごとの月別)
4. 乗務員の割り当て(1 週間 × 車両の表)

エクセルから移す手順

  1. 1 エクセルの車両台帳から、車番・号車・車格・初度登録・車検満了日・前回の定期点検日の列を切り出し、CSV で保存します。
  2. 2 上の指示文でアプリを作り、車両の CSV を AI に「車両として取り込んで」と頼みます。
  3. 3 前回の定期点検日は「点検・整備に、区分を定期点検として取り込んで」と頼みます。これで次の定期点検日が出ます。
  4. 4 各車両の今のメーターの数字を、今日の運行の記録の帰庫時メーターとして 1 行ずつ入れます。これが走行距離の起点になります。
  5. 5 点検の周期は自社の点検計画に合わせて設定します。法令で決まっている周期や項目は、整備工場や運輸支局の案内で確かめてください。
  6. 6 1 か月は紙の運転日報と並行して入れ、走行距離と給油の合計が合うことを確かめます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「オイル交換を走行距離で管理して、前回から 1 万 km を超えた車を目立たせて」
  • 「タイヤの位置ごとに交換日と銘柄を残せる表を足して」
  • 「車両ごとの月の整備費用と走行距離から、1 km あたりの整備費を出して」
  • 「乗務員ごとの月の走行距離と運行日数を集計して」
  • 「運行の記録に、出庫前の日常点検の結果(異常なし・要確認)を入れる欄を足して」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

法定点検の時期を自動で判断してくれますか?

判断しません。点検の周期は自社で決めて設定する項目です。法令で求められる点検の周期や内容は、整備工場や運輸支局の案内で確認してください。

デジタコや車載器のデータを取り込めますか?

自動では取り込みません。機器から運行データを CSV で書き出せる場合は、その CSV を AI に「運行の記録として取り込んで」と頼めば取り込めます。

今の車両台帳のエクセルは移せますか?

移せます。車両の一覧と前回の点検日を CSV にして、AI に取り込みを頼みます。手順はこのページの「エクセルから移す手順」にまとめています。

乗務員も入力できますか?

アプリを作ったプロジェクトのメンバーに乗務員を入れれば、同じアプリで運行の記録を入れられます。ゲストは使えません。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。