ハンドメイド作家の売上管理アプリを自作する方法|作品・販路・手数料をまとめて記録

売れた作品を 1 点ずつ、どこで売れたか・手数料・送料と一緒に記録します。売上ではなく手取りで、どの作品とどの販路が続ける価値があるかを見られるようにします。

エクセル管理で起きがちなこと

  • イベント、委託販売、ネットショップと販路ごとに記録の場所が違い、月の売上を合わせるのに時間がかかる。
  • 委託先の精算書が翌月以降に届くので、どの作品がいつ売れたのかがすぐわからない。
  • イベントの出店料や交通費を引くと、その日が黒字だったのかどうか判断できていない。
  • ネットショップの手数料が「売上の何 % + 振込手数料」のように販路ごとに違い、手取りを計算していない。
  • 材料をまとめ買いしているので、1 点あたりの材料費がわからず値付けが勘になっている。

ハンドメイド作家の売上管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

作品

販売している作品の一覧。材料費と制作時間の目安を持たせ、値付けと利益の確認に使います。

項目 種類 メモ
作品コード テキスト タグや値札にも書く番号
作品名 テキスト 「刺しゅうブローチ 花」など
シリーズ 選択肢 絞り込みに使う
販売価格 数値 販路で変えるなら標準の価格
材料費の目安 数値 まとめ買いを 1 点分に割った額
制作時間(分) 数値 時給換算で値付けを見直すとき使う
手元の在庫 数値 委託先に預けている分は除く

販路

売る場所ごとの条件。手数料の率と固定の費用を決めておき、販売の記録から手取りを自動で出します。

項目 種類 メモ
販路名 テキスト 「雑貨店サンプル(委託)」「春のクラフト市」など
種類 選択肢 イベント・委託・ネットショップ・オーダー
手数料率 数値(%) 委託の掛け率やショップの販売手数料
1 件ごとの手数料 数値 決済や振込の固定額
出店料・交通費 数値 イベント 1 回あたり
精算のタイミング テキスト 「月末締め翌月 20 日」など

販売の記録

売れた作品 1 点(同じ作品の複数個なら 1 行)ごとの記録。委託は精算書が届いた時点で入れます。

項目 種類 メモ
販売日 日付 委託は精算書の販売日
作品 作品への参照
販路 販路への参照
数量 数値
販売額 数値 値引き後の金額
手数料 数値(自動) 販売額 × 手数料率 + 1 件ごとの手数料
送料(自分負担分) 数値 ネットショップで送料込みにしている場合
手取り 数値(自動) 販売額 − 手数料 − 送料 − 材料費の目安 × 数量

画面の構成

ハンドメイド作家の売上管理アプリの販売の記録の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

販売の記録

販売日順に、作品・販路・販売額・手数料・手取りを並べます。月と販路で絞り込めます。

ハンドメイド作家の売上管理アプリの作品別の利益の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

作品別の利益

作品ごとの販売数、売上、手取り、1 点あたりの手取りと制作時間を並べます。手間のわりに残らない作品が見えます。

ハンドメイド作家の売上管理アプリの販路別の集計の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

販路別の集計

販路ごとに売上・手数料・出店料・手取りを月別にまとめます。イベントは出店料と交通費を引いた後の額を出します。

ハンドメイド作家の売上管理アプリの委託先の精算の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

委託先の精算

委託先ごとに、預けた数・売れた数・精算予定額と入金の有無を確認する画面です。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
ハンドメイド作家の売上管理アプリを作ってください。

【データ】
- 作品:作品コード、作品名、シリーズ、販売価格、材料費の目安、制作時間(分)、手元の在庫
- 販路:販路名、種類(イベント/委託/ネットショップ/オーダー)、手数料率(%)、1 件ごとの手数料、出店料・交通費、精算のタイミング
- 販売の記録:販売日、作品、販路、数量、販売額、手数料、送料(自分負担分)、手取り
- 委託の預け入れ:日付、委託先(販路)、作品、預けた数、引き上げた数

【ルール】
- 手数料は「販売額 × 手数料率 + 1 件ごとの手数料」で自動計算してください。
- 手取りは「販売額 − 手数料 − 送料 − 材料費の目安 × 数量」で自動計算してください。
- 販路別の集計では、種類がイベントの販路は出店料・交通費も引いた額を出してください。
- 委託先ごとの残り数は「預けた数 − 引き上げた数 − 売れた数」で出してください。

【画面】
1. 販売の記録(月と販路で絞り込み、登録フォーム)
2. 作品別の利益(販売数・売上・手取り・1 点あたりの手取り・制作時間)
3. 販路別の集計(月別の売上・手数料・出店料・手取り)
4. 委託先の精算(委託先ごとの預けた数・売れた数・残り・精算予定額)

エクセルから移す手順

  1. 1 作品の一覧(作品名・価格・材料費)を 1 枚のシートにし、CSV で保存します。材料費がわからない作品は空のままで構いません。
  2. 2 販路ごとの手数料率、固定の手数料、イベントの出店料を書き出しておきます。条件は委託先との取り決めやショップの案内で確かめます。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、作品の CSV を AI に「作品として取り込んで」と頼みます。販路は数が少なければ画面から登録します。
  4. 4 これまでの売上の記録があれば、日付・作品名・販路名・販売額の列にそろえて CSV にし、「販売の記録として取り込んで」と頼みます。
  5. 5 販路別の集計で、先月の売上がショップの売上画面や委託先の精算書と合うか確かめます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「材料の仕入れの表を足して、材料ごとの残りと 1 点あたりの材料費を出して」
  • 「オーダー作品の受付の表を足して、納期の近い順に並べて」
  • 「イベントごとに、売れた作品と売れ残った作品を並べて見られるようにして」
  • 「月ごとの売上と手取りの推移を、販路の種類別に並べて」
  • 「確定申告の準備用に、年間の売上と手数料の合計を CSV で書き出せるようにして」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

ネットショップの売上を自動で取り込めますか?

自動では取り込みません。ショップの管理画面から売上の CSV を書き出せる場合は、その CSV を AI に「取り込んで」と頼めば取り込めます。

材料費は正確に出せますか?

作品ごとの材料費は目安として入れる項目です。まとめ買いした材料を何点分に使えたかで割って入れます。値付けを見直すための数字として使ってください。

確定申告に使えますか?

年間の売上や手数料の合計を出すのには使えます。どの費用を経費にできるかなど税務の判断は、税理士や税務署に確認してください。

家族と一緒に入力できますか?

アプリを作ったプロジェクトのメンバーに入れれば、同じアプリとデータを使えます。ゲストは使えません。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。