個人事業主の経費管理アプリを自作する方法|家事按分と勘定科目をメモできる経費帳

経費を 1 件ずつ、勘定科目の目安・家事按分の割合・支払方法・領収書の有無と一緒に残します。確定申告の前にレシートを 1 年分まとめて入力しなくて済む経費帳にします。

エクセル管理で起きがちなこと

  • 家賃や携帯代を事業で使った割合を毎年思い出しながら計算していて、年によって割合がぶれる。
  • 個人のカードと事業用の口座の支払いが混ざり、どれが経費か後から見分けにくい。
  • 紙の領収書がある支払いと、振込や交通系 IC で領収書がない支払いが同じ表に並び、どの控えを探せばよいかわからない。
  • 勘定科目を毎回迷い、同じ種類の支払いが「消耗品費」と「事務用品費」に分かれてしまう。
  • 確定申告の前に 1 年分のレシートをまとめて入力することになり、毎年 2 月がつぶれる。

個人事業主の経費管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

経費

支払い 1 回につき 1 行。金額は払った全額を入れ、経費にする額は家事按分の割合から自動で出します。

項目 種類 メモ
支払日 日付
内容 テキスト 「プリンタのインク」「4 月分の家賃」など
支払先 テキスト
金額 数値 払った全額(税込)
勘定科目 勘定科目の目安への参照 選ぶと按分割合の初期値が入る
支払方法 選択肢 現金・事業用口座・事業用カード・個人カード・電子マネー
領収書 選択肢 紙あり・電子データ・なし(明細で代用)
家事按分の割合 数値(%) 全額事業用なら 100
経費にする額 数値(自動) 金額 × 家事按分の割合
メモ テキスト 打ち合わせの相手など、後で聞かれそうなこと

勘定科目の目安

自分がよく使う科目と、家事按分する場合の割合を決めておく表です。割合の根拠もここに書いて残します。

項目 種類 メモ
科目名 テキスト 地代家賃・水道光熱費・通信費・旅費交通費など
よくある支払いの例 テキスト 迷ったときに見る例
家事按分の対象 はい/いいえ
按分割合の初期値 数値(%) 経費を登録するときに自動で入る
割合の根拠 テキスト 「仕事部屋の床面積で 25%。税理士に確認」など

毎月の固定費

家賃・回線・サブスクなど、毎月同じ額が出ていく支払い。月初にまとめて経費の行を作るための元にします。

項目 種類 メモ
内容 テキスト
月額 数値
勘定科目 勘定科目の目安への参照
支払方法 選択肢
引き落とし日 数値 毎月何日か
使用中 はい/いいえ 解約したら「いいえ」にする

画面の構成

個人事業主の経費管理アプリの経費の一覧の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

経費の一覧

月ごとの経費を支払日順に表示します。支払方法と領収書の有無で絞り込め、領収書が「なし」の行は色を変えます。

個人事業主の経費管理アプリの経費の登録の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

経費の登録

勘定科目を選ぶと家事按分の割合が自動で入るフォーム。割合はその場で変えられ、経費にする額がすぐ計算されます。

個人事業主の経費管理アプリの科目別の集計の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

科目別の集計

勘定科目ごとに、払った全額と経費にする額を月別・年間で並べます。申告の準備で税理士に渡す前の確認に使います。

個人事業主の経費管理アプリの按分割合の設定の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

按分割合の設定

家事按分する科目の割合と根拠のメモを一覧で管理します。年の途中で割合を見直したときも、ここを直します。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
個人事業主の経費管理アプリを作ってください。

【データ】
- 経費:支払日、内容、支払先、金額(税込の全額)、勘定科目、支払方法(現金/事業用口座/事業用カード/個人カード/電子マネー)、領収書(紙あり/電子データ/なし(明細で代用))、家事按分の割合(%)、経費にする額、メモ
- 勘定科目の目安:科目名、よくある支払いの例、家事按分の対象か、按分割合の初期値、割合の根拠
- 毎月の固定費:内容、月額、勘定科目、支払方法、引き落とし日、使用中か

【ルール】
- 経費で勘定科目を選んだら、その科目の按分割合の初期値を家事按分の割合に入れてください。家事按分の対象でない科目は 100% にします。
- 経費にする額は「金額 × 家事按分の割合」で自動計算してください(1 円未満は切り捨て)。
- 領収書が「なし」の行は一覧で目立つ色にしてください。
- 毎月の固定費のうち使用中のものから、ボタン 1 つでその月の経費の行をまとめて作れるようにしてください。

【画面】
1. 経費の一覧(月で切り替え、支払方法と領収書の有無で絞り込み)
2. 経費の登録フォーム
3. 科目別の集計(月別と年間の合計、払った全額と経費にする額)
4. 按分割合の設定(科目ごとの割合と根拠のメモ)

エクセルから移す手順

  1. 1 今つけているエクセルや家計簿の書き出しから、日付・内容・支払先・金額・支払方法の列を 1 つのシートにまとめ、CSV で保存します。
  2. 2 家事按分している支払い(家賃・電気代・通信費・車など)と、今使っている割合を書き出します。割合の決め方に迷うものは、この時点で税理士に確認しておきます。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、先に「勘定科目の目安」に科目と按分割合の初期値、根拠のメモを登録します。
  4. 4 経費の CSV を AI に「経費として取り込んで。勘定科目の列があれば科目に合わせて」と頼みます。科目が空の行は一覧で絞り込んで埋めます。
  5. 5 科目別の集計で、月ごとの合計が元の表と合うか確かめます。年の途中から始めるときは 1 月分から取り込むと、年間の合計がそろいます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「個人カードで払った経費だけを一覧にして、月ごとの合計も出して」
  • 「領収書が「なし」の経費に、代わりに残している記録(カード明細の月など)を書く欄を足して」
  • 「売上の表を足して、月ごとの売上と経費を並べて見られるようにして」
  • 「按分割合を年ごとに持てるようにして、割合を変えても前の年の経費が変わらないようにして」
  • 「科目別の年間合計を CSV で書き出せるようにして」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

家事按分の割合はアプリが決めてくれますか?

決めません。割合は自分で決めて入れる項目です。決め方に迷うときは税理士や税務署に確認してください。アプリは決めた割合と根拠のメモを残し、計算に使います。

会計ソフトの代わりになりますか?

このアプリは日々の経費を漏れなく記録して整理するためのものです。帳簿や申告書を作るものではないので、会計ソフトや税理士に渡す前の整理に使う想定です。

今のエクセルのデータは移せますか?

移せます。日付・内容・金額などの列を CSV にして、AI に取り込みを頼みます。手順はこのページの「エクセルから移す手順」にまとめています。

家族や手伝ってくれる人と一緒に入力できますか?

アプリを作ったプロジェクトのメンバーに入れれば、同じアプリとデータを使えます。ゲストは使えません。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。