建設業の売上管理アプリを自作する方法|工事ごとの請負金額・出来高・入金予定を一覧に

工事 1 件ごとに、請負金額・追加変更・出来高・請求・入金を 1 本の流れで追えるようにします。今月いくら請求して、いつ入ってくるかがすぐわかる売上管理にします。

エクセル管理で起きがちなこと

  • 追加工事や変更の金額が契約書と見積書に散らばり、今の請負金額がいくらか工事担当にしかわからない。
  • 出来高で請求する工事で、累計から前回までの請求額を引く計算を毎月手でしていて、間違えると気づきにくい。
  • 前払い・中間・完成と入金が分かれる工事が多く、いつ・いくら入るかを資金繰りの表に写し直している。
  • 工期が延びたり完成が月をまたいだりすると、エクセルの入金予定を直し忘れる。
  • 工事担当ごとに台帳の書き方が違い、会社全体の今月の出来高がすぐに出ない。

建設業の売上管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

工事

受注した工事 1 件につき 1 行。請負金額は契約時の額と、追加・変更の合計を分けて持ちます。

項目 種類 メモ
工事番号 テキスト 重複不可
工事名 テキスト 「サンプル邸 外壁改修工事」など
発注者 テキスト 元請・施主の名前
当初の請負金額 数値 税込か税抜かは会社で統一する
追加・変更の合計 数値(自動) 追加・変更の記録の合計。減額はマイナス
現在の請負金額 数値(自動) 当初 + 追加・変更
工期 日付(開始・完了)
工事担当 メンバー
状態 選択肢 着工前・施工中・完成・引渡し済

出来高

締め月ごとに、工事の進み具合を累計の % で入れます。今回の請求額は、累計の出来高から前回までの請求を引いて出します。

項目 種類 メモ
工事 工事への参照
締め月 年月
出来高(累計 %) 数値 現場で確認した進み具合
出来高金額(累計) 数値(自動) 現在の請負金額 × 累計 %
今回の請求額 数値(自動) 出来高金額(累計)− 前回までの請求額
確認者 テキスト 元請・施主側の確認者

入金予定

工事ごとの入金の予定と実績。前払い・中間・出来高・完成の区分ごとに 1 行です。

項目 種類 メモ
工事 工事への参照
区分 選択肢 前払い・中間・出来高・完成・追加
請求日 日付
入金予定日 日付 発注者の支払いサイトから決める
予定額 数値
入金日 日付 入ったら記入
入金額 数値 振込手数料の差し引きなどで予定と違うことがある

追加・変更

工事中に決まった追加や変更の記録。合意した日と金額を残し、請負金額に足し込みます。

項目 種類 メモ
工事 工事への参照
合意日 日付
内容 テキスト 「2 階トイレ 便器交換を追加」など
金額 数値 減額はマイナス

画面の構成

建設業の売上管理アプリの工事一覧の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

工事一覧

工事ごとの現在の請負金額、出来高の累計、請求済みの額、未入金の額を並べます。施工中の工事を上に出し、担当で絞り込めます。

建設業の売上管理アプリの出来高の入力の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

出来高の入力

締め月を選び、施工中の工事に累計の出来高 % を入れていく画面。今回の請求額がその場で計算されます。

建設業の売上管理アプリの入金予定の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

入金予定

入金予定日の順に、工事・区分・予定額を並べます。予定日を過ぎても入金日が空の行は色を変えます。

建設業の売上管理アプリの工事の詳細の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

工事の詳細

1 工事の請負金額の内訳(当初と追加・変更)、毎月の出来高、請求と入金の履歴を 1 画面で見ます。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
建設業の売上管理アプリを作ってください。

【データ】
- 工事:工事番号(重複不可)、工事名、発注者、当初の請負金額、工期(開始・完了)、工事担当、状態(着工前/施工中/完成/引渡し済)
- 追加・変更:工事、合意日、内容、金額(減額はマイナス)
- 出来高:工事、締め月、出来高(累計 %)、確認者
- 入金予定:工事、区分(前払い/中間/出来高/完成/追加)、請求日、入金予定日、予定額、入金日、入金額

【ルール】
- 工事の現在の請負金額は「当初の請負金額 + 追加・変更の合計」で自動計算してください。
- 出来高金額(累計)は「現在の請負金額 × 出来高(累計 %)」、今回の請求額は「出来高金額(累計)− その工事の前の月までの今回の請求額の合計」で出してください。
- 出来高の累計 % は前の月より小さくできないようにしてください。
- 入金予定日を過ぎて入金日が空の行は、入金予定で目立つ色にしてください。

【画面】
1. 工事一覧(現在の請負金額・出来高累計・請求済み・未入金、担当と状態で絞り込み)
2. 出来高の入力(締め月を選んで施工中の工事を一覧で入力)
3. 入金予定(予定日順、月ごとの入金予定の合計)
4. 工事の詳細(請負金額の内訳、出来高、請求と入金の履歴)

エクセルから移す手順

  1. 1 エクセルの工事台帳から、工事番号・工事名・発注者・請負金額・工期・担当の列を切り出し、CSV で保存します。
  2. 2 施工中の工事について、前の月までの出来高の累計 % と請求済みの額を書き出します。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、工事の CSV を AI に「工事として取り込んで」と頼みます。
  4. 4 施工中の工事の出来高は「先月の締め月の出来高として取り込んで」と頼みます。これが今月の請求額を出す起点になります。
  5. 5 入金待ちの請求は、区分・入金予定日・予定額を CSV にして入金予定に取り込みます。
  6. 6 最初の締めは台帳とアプリの両方で請求額を出し、一致を確かめてから台帳をやめます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「月ごとの入金予定の合計を、向こう 6 か月分並べて見られるようにして」
  • 「工事ごとに実行予算と原価を入れる欄を足して、粗利の見込みを出して」
  • 「完成予定日を過ぎても状態が「施工中」の工事を目立たせて」
  • 「発注者ごとに、請求済みで未入金の額をまとめて見られるようにして」
  • 「出来高の入力に、現場の写真の撮影日やメモを書ける欄を足して」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

工事進行基準や完成基準の売上計上に使えますか?

このアプリは工事ごとの請負金額・出来高・入金を管理するためのものです。会計上の売上をどの基準で計上するかは、顧問の税理士や会計士に確認してください。

出来高の % は誰が決めるのですか?

現場で確認した進み具合を工事担当が入れる想定です。元請や施主と確認した場合は、確認者の欄に残します。

今の工事台帳のエクセルは移せますか?

移せます。工事の一覧と施工中の工事の出来高・請求済みの額を CSV にして、AI に取り込みを頼みます。手順はこのページの「エクセルから移す手順」にまとめています。

工事担当と経理で同じデータを見られますか?

アプリを作ったプロジェクトの管理者とメンバーが、同じアプリとデータを使えます。ゲストは使えないので、協力会社に見せる用途には向きません。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。