見積管理アプリを自作する方法|見積書の作成履歴と受注状況をエクセルから移す

見積を 1 件ずつ番号で管理し、明細と金額、出し直しの版、受注・失注の結果を残す。返事待ちの見積と、月にいくら受注したかを一覧で確かめられます。

エクセル管理で起きがちなこと

  • 見積書のファイルが「最新」「最新2」「修正版」と増え、先方に出したのがどれかわからない。
  • 返事待ちの見積を誰も追いかけず、気づいたときには他社に決まっている。
  • 見積番号を手で振っていて、同じ番号の見積書が 2 枚できる。
  • 受注率や失注の理由を聞かれても、集計の元になる記録がない。
  • 過去に同じ品目をいくらで出したかを調べるのに、フォルダ中のファイルを開いて回る。

見積管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

見積

見積 1 件の 1 版につき 1 行。出し直すときは同じ見積番号で版を 1 つ上げた行を作ります。

項目 種類 メモ
見積番号 テキスト(自動) Q-2026-0318 のように年ごとの連番
版 数値 最初は 1。出し直すたびに 1 増やす
宛先 テキスト 取引先名
件名 テキスト
自社の担当者 テキスト
提出日 日付
有効期限 日付
合計金額 数値(自動) 明細の金額の合計
状態 選択肢 作成中・提出済み・受注・失注・辞退
失注の理由 選択肢 価格・納期・仕様・他社に決定・その他

見積の明細

見積 1 版の中の行。原価は社内向けで、粗利を見るために持ちます。

項目 種類 メモ
見積 見積への参照
品目 テキスト 品目の表から選ぶか、自由に入れる
数量 数値
単位 テキスト 式・個・時間など
単価 数値
金額 数値(自動) 数量 × 単価
原価 数値 見積書には出さない

品目

よく使う品目と標準の単価。明細に入れると単価と原価の初期値になります。

項目 種類 メモ
品目コード テキスト 重複不可
品目名 テキスト
単位 テキスト
標準単価 数値
標準原価 数値

画面の構成

見積管理アプリの見積一覧の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

見積一覧

見積番号・宛先・件名・合計金額・状態を一覧にします。各見積の最新版だけを出し、提出から日が経った返事待ちは目立たせます。

見積管理アプリの見積の作成の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

見積の作成

宛先と件名を入れ、品目を選んで明細を足していくフォーム。合計金額と粗利率がその場で変わります。

見積管理アプリの見積の詳細と版の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

見積の詳細と版

1 件の明細と、これまでの版の一覧を並べます。どの版をいつ出したかと、版ごとの合計金額を比べられます。

見積管理アプリの受注状況の集計の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

受注状況の集計

月ごと・担当者ごとに、提出件数・受注件数・受注金額・受注率を出します。失注の理由の内訳も確かめられます。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
見積管理アプリを作ってください。

【データ】
- 見積:見積番号(Q-年-連番で自動採番)、版、宛先、件名、自社の担当者、提出日、有効期限、合計金額、状態(作成中/提出済み/受注/失注/辞退)、失注の理由(価格/納期/仕様/他社に決定/その他)
- 見積の明細:見積、品目、数量、単位、単価、金額、原価
- 品目:品目コード(重複不可)、品目名、単位、標準単価、標準原価

【ルール】
- 明細の金額は数量 × 単価、見積の合計金額は明細の金額の合計にしてください。
- 出し直すときは、同じ見積番号で版を 1 増やした見積を、前の版の明細をコピーして作ります。前の版は変えずに残します。
- 見積一覧には各見積番号の最新版だけを出し、提出済みのまま提出日から 14 日を過ぎたものは目立たせてください。
- 状態を「失注」にするときは、失注の理由を必須にします。

【画面】
1. 見積一覧(状態・担当者で絞り込み、最新版のみ)
2. 見積の作成(品目を選ぶと単価と原価が入る、合計金額と粗利率を表示)
3. 見積の詳細と版の一覧
4. 受注状況の集計(月ごと・担当者ごとの提出件数、受注件数、受注金額、受注率、失注の理由の内訳)

エクセルから移す手順

  1. 1 過去の見積書ファイルから、見積番号・宛先・件名・提出日・合計金額・結果の 6 項目を 1 行ずつ書き出し、CSV にします。直近 1 年分で十分です。
  2. 2 よく使う品目と標準単価・原価を一覧にして、品目の CSV にします。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、AI に「品目、見積の順に CSV を取り込んで」と頼みます。過去の見積は明細を作らず、合計金額だけ取り込みます。
  4. 4 返事待ちの見積は状態を「提出済み」にして取り込み、一覧で追いかけ始めます。
  5. 5 新しい見積はアプリで作ると決め、見積番号の採番をアプリに一本化してから、エクセルのひな形を使うのをやめます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「提出から 14 日たっても返事がない見積を、担当者ごとに一覧にして」
  • 「明細の原価から粗利率を出して、決めた率より低い見積を目立たせて」
  • 「取引先ごとの見積件数・受注率・受注金額を出して」
  • 「受注した見積から、請求の予定を作れるようにして」
  • 「見積の一覧を CSV で書き出せるようにして」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

プログラミングの知識がなくても作れますか?

作れます。日本語で AI に頼むだけで、データの表と画面を AI が作ります。直したい所も話しかけて直せます。

見積を出し直したとき、前の内容は残りますか?

残ります。出し直すと同じ見積番号で版を 1 つ上げた見積を作り、前の版は変えずに残します。どの版をいつ出したかを、見積の詳細で比べられます。

消費税や端数はどう扱いますか?

合計を税抜で持つか税込で持つか、端数を切り捨てるか四捨五入するかを先に決め、指示文の【ルール】に書き足してください。そのとおりに計算するアプリになります。

誰が使えますか?

アプリを作ったプロジェクトの管理者とメンバーが、同じアプリとデータを使えます。ゲストは使えません。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。