案件管理アプリを自作する方法|商談から納品までの案件表をAIでアプリにする

案件を 1 件 1 行で持ち、商談の段階と受注確度、受注後の納品・検収までを同じ案件で追う。月ごとの見込み金額と受注残がそのまま見える案件表にします。

エクセル管理で起きがちなこと

  • 案件の段階を「A」「確度高」「ほぼ決まり」など人ごとの言葉で書いていて、見込みの合計が信用できない。
  • 受注予定月を過ぎた案件がそのまま残り、見込み金額が実態より膨らんで見える。
  • 受注した後の納品日や検収の状況が別のファイルにあり、営業と現場で話が食い違う。
  • 失注した理由が残っておらず、同じ負け方を繰り返している。
  • 案件の今の状況を知るには、担当者に直接聞くしかない。

案件管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

案件

商談の始まりから納品までを 1 件で持ちます。段階が進んでも行は増やさず、同じ案件を更新します。

項目 種類 メモ
案件番号 テキスト 重複不可。例 D-2026-031
案件名 テキスト 顧客名+内容がわかる名前
顧客名 テキスト
自社の担当者 テキスト
段階 選択肢 引き合い・提案・見積提出・交渉・受注・納品済み・失注
受注確度 数値 %。段階ごとに目安を決めておく(例 見積提出 50)
見込み金額 数値 税抜で揃える
受注予定月 年月
失注理由 選択肢 価格・時期・競合・要件が合わない・その他

商談の記録

打ち合わせや提案のたびに 1 行足します。次にやることと期日を必ず書きます。

項目 種類 メモ
日付 日付
案件 案件への参照
内容 テキスト 決まったこと・相手の反応
次にやること テキスト
期日 日付 次にやることの期限

納品予定

受注した案件の納品物ごとに、予定日と実績、検収の状況を持ちます。分納にも対応できます。

項目 種類 メモ
案件 案件への参照 段階が「受注」以降の案件
納品物 テキスト 第 1 期分、保守契約 など
金額 数値 この納品分の金額(税抜)
納品予定日 日付
納品日 日付 実績
検収 選択肢 未・検収待ち・検収済み

画面の構成

案件管理アプリの案件一覧の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

案件一覧

段階・担当者・受注予定月で絞り込める一覧。受注予定月を過ぎたのに受注も失注もしていない案件は色を変えて上に並べます。

案件管理アプリの段階ボードの画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

段階ボード

段階ごとに案件を列で並べ、列ごとの件数と金額の合計を出します。どの段階で案件が溜まっているかが一目でわかります。

案件管理アプリの案件の詳細の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

案件の詳細

案件の情報、商談の記録、受注後の納品予定と検収の状況を 1 画面に並べます。担当が替わっても経緯を追えます。

案件管理アプリの月別の見込みの画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

月別の見込み

受注予定月ごとに、見込み金額と確度をかけた金額、受注済みの金額を並べます。来月以降の数字の固さを確かめる画面です。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
案件管理アプリを作ってください。

【データ】
- 案件:案件番号(重複不可)、案件名、顧客名、自社の担当者、段階(引き合い/提案/見積提出/交渉/受注/納品済み/失注)、受注確度(%)、見込み金額(税抜)、受注予定月、失注理由(価格/時期/競合/要件が合わない/その他)
- 商談の記録:日付、案件、内容、次にやること、期日
- 納品予定:案件、納品物、金額、納品予定日、納品日、検収(未/検収待ち/検収済み)

【ルール】
- 段階を「失注」にするときは失注理由を必須にしてください。
- 受注予定月を過ぎても段階が「受注」「納品済み」「失注」になっていない案件は、一覧で目立つ色にして上に並べてください。
- 案件のすべての納品予定が「検収済み」になったら、段階を「納品済み」に変えてください。

【画面】
1. 案件一覧(段階・担当者・受注予定月で絞り込み)
2. 段階ボード(段階ごとの列に件数と金額の合計)
3. 案件の詳細(案件の情報・商談の記録・納品予定を 1 画面に)
4. 月別の見込み(受注予定月ごとに見込み金額、確度をかけた金額、受注済みの金額)

エクセルから移す手順

  1. 1 いまの案件一覧の「段階」や「確度」の欄に出てくる言葉を洗い出し、上の 7 つの段階のどれに当たるかを決めます。
  2. 2 案件ごとに 1 行になるよう整え、段階・見込み金額・受注予定月の列を揃えて CSV で保存します。終わった案件は直近 1 年分だけ残すと扱いやすくなります。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、AI に「この CSV を案件として取り込んで。段階の列はこの対応表で変換して」と頼みます。
  4. 4 受注済みで納品が残っている案件は、納品物と納品予定日を別の CSV にして「納品予定として、案件番号でひもづけて取り込んで」と頼みます。
  5. 5 週に一度の営業の打ち合わせで段階ボードを見ながら案件を更新し、エクセルへの記入をやめる日を決めます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「段階が変わった日を記録して、段階ごとに案件が何日とどまっているかを出して」
  • 「担当者ごとに、今期の受注件数・失注件数・受注率を集計して」
  • 「失注理由ごとの件数と金額を、四半期ごとに並べた表を追加して」
  • 「見積もりの明細(品目・数量・単価)を案件にひもづけて持てるようにして」
  • 「案件一覧を CSV で書き出せるようにして」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

顧客管理とは別に作ったほうがいいですか?

取引先の数が多く、連絡の記録を細かく残したい場合は顧客管理と分けると整理しやすくなります。案件の数が少なければ、このアプリに会社の表を足すよう AI に頼む形でも足ります。

受注確度の数字はどう決めればいいですか?

担当者の感覚で入れると人によってぶれるので、段階ごとに目安を決めるのがおすすめです。たとえば提案 20%、見積提出 50%、交渉 70% のように決め、段階を選ぶと確度が入るよう AI に頼めます。

受注した後の作業の進み具合も管理できますか?

このアプリでは納品物ごとの予定日・納品日・検収までを持ちます。作業の細かい手順や日程まで追いたい場合は、進捗管理や工程管理のアプリを別に作るほうが見やすくなります。

今のエクセルのデータは移せますか?

移せます。案件ごとに 1 行の CSV にして、AI に取り込みを頼みます。段階の表記がばらばらでも、対応表を渡せば変換して取り込めます。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。