工程管理アプリを自作する方法|エクセルの工程表(ガントチャート)をAIでアプリにする

工程ごとに予定の開始日・終了日と実績を持ち、前の工程とのつながりも記録する。予定がずれたら後ろの工程への影響が見え、予定と実績の差が残る工程表にします。

エクセル管理で起きがちなこと

  • セルを塗って作った工程表は、予定が 1 日ずれるたびに後ろの工程まで塗り直すことになる。
  • 予定の線しかなく、実際にいつ始めていつ終わったのかが残らない。
  • 前の工程が遅れたとき、どの工程の開始に響くのかを頭の中でたどっている。
  • 工程表を印刷して配った後に予定が変わり、現場で古い版を見ている人がいる。
  • 納期を何度延ばしたのか、その理由が何だったのかが後から追えない。

工程管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

対象

工程表を作る単位。受注した案件・製造番号・工事など、納期を持つものを 1 件 1 行で持ちます。

項目 種類 メモ
番号 テキスト 重複不可。製番・工事番号など
名称 テキスト
納期 日付
責任者 テキスト

工程

対象ごとの工程を順番に並べます。予定と実績を別の欄に持ち、予定を直しても実績は消えません。

項目 種類 メモ
対象 対象への参照
順番 数値 表示の並び
工程名 テキスト 設計・材料手配・加工・組立・検査・出荷 など
前の工程 工程への参照 これが終わらないと始められない工程
担当 テキスト 班・協力会社・人
予定開始日 日付
予定終了日 日付
実績開始日 日付
実績終了日 日付

予定変更の記録

工程の予定日を変えるたびに 1 行残します。誰が、なぜ、何日ずらしたかがわかります。

項目 種類 メモ
日付 日付 変えた日
工程 工程への参照
変更前の終了日 日付
変更後の終了日 日付
理由 選択肢 材料の遅れ・前工程の遅れ・仕様変更・人手・天候・その他
変えた人 テキスト

画面の構成

工程管理アプリの工程表の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

工程表

対象ごとに工程を横棒で並べたガントチャート。予定の棒の上に実績の棒を重ね、今日の線を引きます。

工程管理アプリの工程の一覧と実績の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

工程の一覧と実績

1 つの対象の工程を表で並べ、実績の開始日・終了日を入れていく画面。予定との差を日数で出します。

工程管理アプリの遅れている工程の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

遅れている工程

予定開始日を過ぎても始まっていない工程、予定終了日を過ぎても終わっていない工程を、全部の対象から集めて並べます。

工程管理アプリの予定変更の履歴の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

予定変更の履歴

対象ごとに、いつ・どの工程を・何日ずらしたか、その理由を並べます。理由ごとの件数も出します。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
工程管理アプリを作ってください。

【データ】
- 対象:番号(重複不可)、名称、納期、責任者
- 工程:対象、順番、工程名、前の工程、担当、予定開始日、予定終了日、実績開始日、実績終了日
- 予定変更の記録:日付、工程、変更前の終了日、変更後の終了日、理由(材料の遅れ/前工程の遅れ/仕様変更/人手/天候/その他)、変えた人

【ルール】
- 工程の予定終了日を変えるときは理由を必須にし、予定変更の記録を自動で残してください。
- 予定終了日を後ろにずらしたとき、その工程を「前の工程」にしている工程の予定開始日が重なる場合は、後ろへずらす案を一覧で見せ、確認してから反映してください。
- 最後の工程の予定終了日が対象の納期を過ぎたら、その対象を目立たせてください。

【画面】
1. 工程表(対象ごとに工程を横棒で表示、予定と実績を重ね、今日の線を引く、週・月の表示切り替え)
2. 工程の一覧と実績(実績の開始日・終了日を入れると予定との差を日数で表示)
3. 遅れている工程(開始の遅れ・終了の遅れを全部の対象から集める)
4. 予定変更の履歴(対象ごと、理由ごとの件数)

エクセルから移す手順

  1. 1 エクセルの工程表から、対象(案件・製番・工事)ごとに工程名と、塗ってある範囲の最初と最後の日付を拾い出します。
  2. 2 「番号・工程名・順番・担当・予定開始日・予定終了日」の列で CSV にします。すでに終わった工程は実績の日付も入れておきます。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、対象の一覧を取り込んだあと、AI に「この CSV を工程として、番号で対象にひもづけて取り込んで」と頼みます。
  4. 4 前の工程のつながりは、工程表の画面を見ながら「組立の前の工程は加工にして」のように AI に頼んで設定します。
  5. 5 朝礼や工程会議でアプリの工程表を映し、実績を入れる人を決めて、エクセルの塗り直しをやめます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「担当(班・協力会社)ごとに、来週に入っている工程を一覧にして」
  • 「工程表を担当ごとに色分けして」
  • 「工程ごとに予定の日数と実際の日数を並べて、どの工程が予定より延びやすいかを出して」
  • 「休日の表を足して、予定の日数を数えるときに休日を除いて」
  • 「工程に進み具合の%を足して、工程表の棒の中に塗って表示して」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

進捗管理とは何が違いますか?

進捗管理は作業ごとに期日と進み具合を追うもので、このアプリは工程の順番と開始日・終了日の予定と実績を追うものです。前後の工程がつながっていて、1 つの遅れが後ろに響く仕事に向いています。

前の工程が遅れたら、後ろの工程も自動でずれますか?

このテンプレートでは、ずらす案を一覧で見せてから確認して反映する形にしています。勝手に動くと現場の段取りが崩れるためです。確認なしで動かしたい場合は、そう AI に頼めば変えられます。

今のエクセルの工程表は移せますか?

セルの塗りはそのまま取り込めないので、工程ごとに開始日と終了日を列にした CSV を作って取り込みを頼みます。手順はこのページの「エクセルから移す手順」にまとめています。

誰が使えますか?

アプリを作ったプロジェクトの管理者とメンバーが、同じアプリとデータを使えます。ゲストは使えません。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。