飲食店の経費管理アプリを自作する方法|仕入れ・人件費・光熱費からFL比率を出す

仕入れは納品書の単位で、人件費は勤務時間から、水道光熱費は検針の期間と一緒に記録します。請求書が届く月末を待たずに、FL 比率がわかる経費管理にします。

エクセル管理で起きがちなこと

  • 仕入れの請求書が月末にまとめて届くので、月の途中の食材原価がわからない。
  • アルバイトの人件費を給与計算まで知らず、シフトを入れすぎた月に気づくのが翌月になる。
  • 肉・野菜・酒類と仕入先ごとに納品書の束が分かれ、合計を出すのに手間がかかる。
  • 水道光熱費の検針期間が月をまたぎ、どの月の費用として見るかが毎回ぶれる。
  • おしぼり・洗剤・小さな修繕などをレジの現金から払い、記録が残らない。
  • 売上の日報と経費の表が別のファイルで、FL 比率を出すたびに両方を開いて計算している。

飲食店の経費管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

仕入れ

納品書 1 枚につき 1 行。請求書を待たず、納品された日に記録します。

項目 種類 メモ
納品日 日付
仕入先 仕入先への参照 精肉・青果・酒販・食品卸など
区分 選択肢 フード・ドリンク・消耗品
金額 数値 納品書の合計(税込)
支払方法 選択肢 掛け(月末締め)・現金・振込
納品書番号 テキスト 請求書と突き合わせるとき使う

人件費(日ごと)

その日に働いた人と時間から人件費の見込みを出します。給与計算の前に、日ごとの L がわかります。

項目 種類 メモ
日付 日付
スタッフ スタッフへの参照 社員・アルバイトの区分と時給・日額を持つ
勤務時間 数値 休憩を除いた時間
深夜の時間 数値 割増を別に見たい場合
人件費 数値(自動) 時給 × 勤務時間。社員は日額

その他の経費

仕入れと人件費以外の支払い。どの月の費用として見るかを「計上月」で決めます。

項目 種類 メモ
計上月 年月 検針期間がまたがるときは検針の終わりの月など、店で決めた基準で
科目 選択肢 水道光熱費・家賃・消耗品・修繕・広告・決済手数料など
内容 テキスト 「ガス 9/12〜10/10 検針分」など
金額 数値
支払元 選択肢 レジ現金・口座・カード

月の売上

FL 比率の分母。日ごとの売上を別に管理しているなら、月の合計だけ入れます。

項目 種類 メモ
年月 年月
売上 数値 月の途中は前日までの合計
営業日数 数値

画面の構成

飲食店の経費管理アプリの今月の FL 比率の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

今月の FL 比率

今月のフード・ドリンクの仕入れ、人件費、売上を並べ、F 比率・L 比率・FL 比率を出します。先月の同じ日までとも比べられます。

飲食店の経費管理アプリの仕入れの記録の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

仕入れの記録

納品書を見ながら仕入先・区分・金額を入れていく画面。仕入先ごとの今月の合計も横に出します。

飲食店の経費管理アプリの人件費の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

人件費

日ごとに、誰が何時間働いたかと人件費の見込みを並べます。売上に対する人件費の割合が高い日は色を変えます。

飲食店の経費管理アプリの月別の経費の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

月別の経費

仕入れ・人件費・水道光熱費・家賃などを月ごとに並べた表。季節で光熱費がどれだけ変わるかも見られます。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
飲食店の経費管理アプリを作ってください。

【データ】
- 仕入先:名前、種類(精肉/青果/鮮魚/酒販/食品卸/その他)、締め日
- 仕入れ:納品日、仕入先、区分(フード/ドリンク/消耗品)、金額(税込)、支払方法(掛け/現金/振込)、納品書番号
- スタッフ:名前、区分(社員/アルバイト)、時給、日額(社員のみ)
- 人件費:日付、スタッフ、勤務時間、深夜の時間、人件費
- その他の経費:計上月、科目(水道光熱費/家賃/消耗品/修繕/広告/決済手数料/その他)、内容、金額、支払元(レジ現金/口座/カード)
- 月の売上:年月、売上、営業日数

【ルール】
- 人件費はアルバイトなら「時給 × 勤務時間」、社員なら日額で自動計算してください。
- F はフードとドリンクの仕入れの合計、L は人件費の合計とし、F 比率・L 比率・FL 比率を月の売上に対する % で出してください。月末の在庫の増減は見ない簡易の数字です。
- 月の途中は、前日までの売上と仕入れ・人件費で計算してください。

【画面】
1. 今月の FL 比率(F・L・売上と各比率、先月の同じ日までとの比較)
2. 仕入れの記録(登録フォームと、仕入先ごとの今月の合計)
3. 人件費(日ごとのスタッフと時間、日ごとの人件費)
4. 月別の経費(科目ごとに月を横に並べた表)

エクセルから移す手順

  1. 1 今の経費の表から、仕入れ・人件費・その他の経費を別々のシートに分けます。仕入れは納品日・仕入先・金額の列があれば足ります。
  2. 2 スタッフの名前・区分・時給を 1 枚の表にし、CSV で保存します。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、仕入先とスタッフの CSV を AI に「取り込んで」と頼みます。
  4. 4 仕入れと経費の CSV は、直近 3 か月分だけ取り込みます。月別の経費で、請求書や通帳の合計と合っているか確かめます。
  5. 5 売上は月ごとの合計を入れるか、売上の日報がアプリにあれば AI に「月の売上はそこから集計して」と頼みます。
  6. 6 1 か月は納品書の束と並行して入力し、月末の請求書の合計と仕入れの合計が合うことを確かめてから切り替えます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「仕入先ごとに、納品書の合計と月末の請求書の金額を突き合わせる画面を足して」
  • 「月末の食材の棚卸し金額を入れる欄を足して、在庫の増減を入れた原価率も出して」
  • 「曜日ごとの平均の人件費と売上を並べて、シフトを組むときに見られるようにして」
  • 「レジ現金から払った経費だけを一覧にして、日ごとの合計を出して」
  • 「2 店舗目の分も入れられるように、店舗の項目を足して店舗ごとに FL 比率を出して」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

FL 比率の目安は何 % ですか?

業態や立地で大きく変わるので、このページでは決まった数字を示しません。まずは自分の店の月ごとの推移を見て、同じ月や同じ曜日で比べるのがおすすめです。

人件費は給与の金額と合いますか?

このアプリの人件費は、時給と勤務時間から出す見込みです。社会保険料や交通費などは入っていないので、給与の総額とは合いません。日々の判断に使う数字として見てください。

今のエクセルのデータは移せますか?

移せます。仕入先・スタッフ・仕入れの記録を CSV にして、AI に取り込みを頼みます。手順はこのページの「エクセルから移す手順」にまとめています。

店長とアルバイトリーダーで一緒に入力できますか?

アプリを作ったプロジェクトの管理者とメンバーが、同じアプリとデータを使えます。ゲストは使えません。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。