エクセル管理で起きがちなこと
- 相談だけで終わった件と受任した件が別々に記録され、相談からどれだけ受任につながったかわからない。
- 期日(提出期限、面談、手続きの予定日)が担当者の手帳にあり、事務所全体で把握できていない。
- 1 人の依頼者から複数の案件を受けると、どの書類とやり取りがどの案件のものか混ざる。
- 着手金は受け取ったが報酬が未請求のまま、という案件に終了後しばらく気づかない。
- 案件ごとの処理の経過がメールと紙の記録に散らばり、担当が休むと誰も答えられない。
士業の案件管理アプリに必要な項目
表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。
案件
依頼 1 件ごとに 1 行。同じ依頼者でも内容が違えば別の案件にします。
| 項目 | 種類 | メモ |
|---|---|---|
| 案件名 | テキスト | 例: 山田(サンプル)相続手続き |
| 依頼者 | テキスト | |
| 分野 | 選択肢 | 相続・登記・許認可・労務・契約など、事務所で扱う分野 |
| 段階 | 選択肢 | 相談・見積提示・受任・処理中・終了・受任せず |
| 相談日 | 日付 | |
| 受任日 | 日付 | |
| 担当者 | テキスト | |
| 受任しなかった理由 | テキスト |
期日
案件ごとの締め切りや予定。期日の種類と、済んだかどうかを持ちます。
| 項目 | 種類 | メモ |
|---|---|---|
| 案件 | 案件への参照 | |
| 日付 | 日付 | |
| 内容 | テキスト | 例: 書類の提出、依頼者との面談 |
| 種類 | 選択肢 | 提出期限・面談・手続き・社内の締め |
| 済み | はい/いいえ |
処理の経過
案件で何をしたかを日付つきで 1 行ずつ残します。
| 項目 | 種類 | メモ |
|---|---|---|
| 案件 | 案件への参照 | |
| 日付 | 日付 | |
| 内容 | 長いテキスト | |
| 記録した人 | テキスト |
報酬
着手金・報酬・実費の請求と入金。
| 項目 | 種類 | メモ |
|---|---|---|
| 案件 | 案件への参照 | |
| 区分 | 選択肢 | 着手金・報酬・実費・日当 |
| 金額 | 数値 | 円 |
| 請求日 | 日付 | 空なら未請求 |
| 入金日 | 日付 | 空なら未入金 |
画面の構成
案件一覧
案件名・依頼者・分野・段階・担当者・次の期日を一覧にします。段階と担当者で絞り込めます。
期日の一覧
済んでいない期日を全案件から集め、日付の近い順に並べます。今週の期日は色を変えて出します。
案件の詳細
案件の情報、期日、処理の経過、報酬の請求と入金を 1 画面にまとめます。
報酬の状況
未請求と未入金の報酬を案件ごとに並べます。終了したのに報酬が未請求の案件を目立たせます。
AIへの頼み方(そのまま使える指示文)
HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。
士業の事務所の案件管理アプリを作ってください。 【データ】 - 案件:案件名、依頼者、分野(相続/登記/許認可/労務/契約)、段階(相談/見積提示/受任/処理中/終了/受任せず)、相談日、受任日、担当者、受任しなかった理由 - 期日:案件、日付、内容、種類(提出期限/面談/手続き/社内の締め)、済み - 処理の経過:案件、日付、内容、記録した人 - 報酬:案件、区分(着手金/報酬/実費/日当)、金額、請求日、入金日 【ルール】 - 案件一覧には、済んでいない期日のうち一番近いものを「次の期日」として出してください。 - 段階が「終了」で、報酬に請求日が空の行がある案件は「未請求あり」とします。 - 処理の経過は書き換えず、行を足していきます。 【画面】 1. 案件一覧(段階・担当者で絞り込み、次の期日を表示) 2. 期日の一覧(済んでいない期日を日付順に、今週の期日を目立たせる) 3. 案件の詳細(期日・処理の経過・報酬を 1 画面に) 4. 報酬の状況(未請求・未入金の一覧)
エクセルから移す手順
- 1 案件の一覧表から、案件名・依頼者・分野・段階・担当者・受任日の列を揃えて CSV にします。終わった案件は直近 1 年分で十分です。
- 2 手帳や共有カレンダーにある期日のうち、これから来るものだけを案件名つきで書き出して CSV にします。
- 3 上の指示文でアプリを作り、AI に「案件の CSV を取り込んで」「期日の CSV を、案件名で案件とひもづけて取り込んで」と頼みます。
- 4 処理中の案件の報酬(着手金の入金済み・報酬の予定額)を入れます。
- 5 処理の経過は、切り替え日からアプリに書き始めます。それより前の経過は今の記録のまま残します。
使いながら頼める改良
アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。
- 「分野ごとに、相談から受任につながった割合を出して」
- 「担当者ごとに処理中の案件の数と、今月の期日の数を並べて」
- 「相談から 2 週間たっても段階が「相談」のままの案件を一覧にして」
- 「月ごとの報酬の入金額を区分別に集計して」
- 「同じ依頼者の過去の案件を、案件の詳細に並べて表示して」
HARVASK で作る流れ
-
1. 頼む
プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。
-
2. AI が作る
AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。
-
3. チームで使う
プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。
ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。
よくある質問
期日は自動で計算されますか?
このページの指示文では、期日は事務所で確認した日付を手で入れる形にしています。法令上の期限の扱いは案件ごとに確認してください。
依頼者の情報は誰が見られますか?
アプリを作ったプロジェクトの管理者とメンバーだけです。ゲストは使えません。依頼者の情報を扱うため、メンバーは事務所の職員に絞ってください。
分野の選択肢は変えられますか?
変えられます。指示文の分野を事務所で扱うものに書き換えてから作るか、作ったあとで AI に頼みます。
今の案件一覧から移せますか?
移せます。案件と期日をそれぞれ CSV にして取り込みを頼みます。手順は「エクセルから移す手順」にまとめています。
どのプランで使えますか?
ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。