税理士事務所の顧問先管理アプリを自作する方法|決算月・申告の進み具合・資料回収を一覧に

顧問先ごとに決算月と担当者を持ち、申告 1 件ごとに「資料待ち・入力中・確認待ち・提出済み」を記録する。今月どこが遅れているかを所長も担当者も同じ画面で見られるようにします。

エクセル管理で起きがちなこと

  • 決算月ごとのシートと顧問先台帳が別のファイルで、どちらかの更新が漏れる。
  • 資料(通帳のコピー、領収書、請求書の控え)をどこまで受け取ったかが担当者の頭の中にしかない。
  • 繁忙期に「あの会社の申告はどこまで進んでいるか」を所長が担当者に一件ずつ聞いて回っている。
  • 担当替えのとき、顧問先ごとの癖(資料が遅い、毎年の確認事項)が引き継がれない。
  • 月次の訪問・巡回の記録と申告の進み具合が別々に管理されていて、つながらない。

税理士事務所の顧問先管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

顧問先

顧問契約を結んでいる会社・個人。決算月と担当者をここに持ちます。

項目 種類 メモ
顧問先名 テキスト 法人・個人事業主とも
区分 選択肢 法人・個人
決算月 選択肢 1〜12 月。個人は 12 月
担当者 テキスト 事務所側の主担当
確認者 テキスト 申告前に見る人(所長など)
月次の有無 選択肢 毎月・隔月・決算のみ
引き継ぎメモ 長いテキスト 資料が遅れがち、毎年確認すること等

申告・業務

顧問先ごとの 1 回の申告や手続き。期限と進み具合を 1 件ずつ持ちます。

項目 種類 メモ
顧問先 顧問先への参照
種類 選択肢 決算・申告、年末調整、償却資産、中間など事務所で使う区分
対象期 テキスト 例: 2026年8月期
期限 日付 事務所で確認した日付を入れる
進み具合 選択肢 資料待ち・入力中・確認待ち・修正中・提出済み
担当者 テキスト 顧問先の主担当と違う場合だけ変える
提出日 日付

資料の回収

申告 1 件に必要な資料と、受け取ったかどうか。

項目 種類 メモ
申告・業務 申告・業務への参照
資料名 テキスト 通帳のコピー、売上の請求書控え、棚卸表など
依頼日 日付
受け取り日 日付 空なら未回収
メモ テキスト 催促した日など

画面の構成

税理士事務所の顧問先管理アプリの顧問先一覧の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

顧問先一覧

顧問先名・区分・決算月・担当者・月次の有無を一覧にします。決算月と担当者で絞り込めます。

税理士事務所の顧問先管理アプリの今月の申告の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

今月の申告

期限が今月の申告・業務を進み具合つきで並べます。資料の未回収が残っているものは色を変えて出します。

税理士事務所の顧問先管理アプリの顧問先の詳細の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

顧問先の詳細

顧問先の情報と引き継ぎメモ、過去と今期の申告・業務を 1 画面にまとめます。

税理士事務所の顧問先管理アプリの資料の回収状況の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

資料の回収状況

申告 1 件ごとに、依頼した資料と受け取ったかどうかを並べます。未回収の資料と依頼からの日数が一目でわかります。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
税理士事務所の顧問先管理アプリを作ってください。

【データ】
- 顧問先:顧問先名、区分(法人/個人)、決算月、担当者、確認者、月次の有無(毎月/隔月/決算のみ)、引き継ぎメモ
- 申告・業務:顧問先、種類(決算・申告/年末調整/償却資産/中間)、対象期、期限、進み具合(資料待ち/入力中/確認待ち/修正中/提出済み)、担当者、提出日
- 資料の回収:申告・業務、資料名、依頼日、受け取り日、メモ

【ルール】
- 期限は事務所で確認した日付を手で入れます。アプリで計算しないでください。
- 受け取り日が空の資料を「未回収」とし、申告・業務ごとに未回収の数を出してください。
- 進み具合を「提出済み」にするときは提出日を必ず入れます。

【画面】
1. 顧問先一覧(決算月・担当者で絞り込み)
2. 今月の申告(期限が今月のものを期限順に、進み具合と未回収の数を表示)
3. 顧問先の詳細(顧問先の情報・引き継ぎメモ・申告・業務の履歴)
4. 資料の回収状況(申告ごとに資料と受け取り日、依頼からの日数)

エクセルから移す手順

  1. 1 顧問先台帳のエクセルから、顧問先名・区分・決算月・担当者の列を 1 枚のシートにまとめ、CSV で保存します。
  2. 2 決算月ごとに分かれている進捗シートがあれば、顧問先名・種類・対象期・期限・進み具合の列に揃えて 1 つの CSV にします。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、AI に「顧問先の CSV を取り込んで」「申告の CSV を、顧問先名で顧問先とひもづけて取り込んで」と頼みます。
  4. 4 資料の回収は、次に来る決算月の顧問先から入れ始めます。過去の分までさかのぼる必要はありません。
  5. 5 担当者ごとに引き継ぎメモを書いてもらう日を決め、繁忙期に入る前に埋めておきます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「担当者ごとに、今月の申告の件数と進み具合の内訳を集計して」
  • 「決算月ごとの顧問先の数を表にして、繁忙期の偏りが見えるようにして」
  • 「顧問料の月額を顧問先に足して、担当者ごとの合計を出して」
  • 「月次の巡回・面談の記録を顧問先ごとに残せるようにして」
  • 「未回収の資料が依頼から 14 日を過ぎたものだけを一覧にして」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

申告の期限は自動で計算されますか?

このページの指示文では、期限は事務所で確認した日付を手で入れる形にしています。計算方法は案件ごとに違うことがあるため、確認した日付を入れる運用をおすすめします。

会計ソフトや申告ソフトの代わりになりますか?

なりません。このアプリは顧問先・期限・進み具合・資料の回収を管理するためのものです。仕訳や申告書の作成はこれまでのソフトで行います。

顧問先の情報は誰が見られますか?

アプリを作ったプロジェクトの管理者とメンバーだけです。ゲストは使えません。顧問先から預かる情報を扱うので、メンバーは事務所の職員に絞ってください。

今の顧問先台帳から移せますか?

移せます。顧問先と申告の一覧をそれぞれ CSV にして取り込みを頼みます。手順は「エクセルから移す手順」にまとめています。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。