契約書管理アプリを自作する方法|契約書の台帳と更新期限をエクセルからアプリにする

契約ごとに相手先・期間・自動更新の有無・申し出の期限を持たせ、更新の判断が要る契約を期限の近い順に並べます。原本の保管場所も台帳から引けるようにします。

エクセル管理で起きがちなこと

  • 自動更新の契約で、申し出の期限を過ぎてから「やめるはずだった」と気づく。
  • 契約の終了日は台帳にあっても、何か月前までに申し出が要るかは契約書を開かないとわからない。
  • 原本がどの書庫のどのファイルにあるのか、担当者に聞かないとわからない。
  • 同じ相手と覚書や変更契約を重ねていて、今の条件がどれなのか追えない。
  • 担当者が異動すると、その人が持っていた契約の更新の判断が宙に浮く。

契約書管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

契約

契約 1 件につき 1 行。覚書や変更契約はここに増やさず、更新・変更の記録に残します。

項目 種類 メモ
契約番号 テキスト 重複不可
契約名 テキスト 例「社内システム保守契約」
相手先 相手先への参照
種類 選択肢 業務委託・売買・賃貸借・秘密保持・保守・その他
自社の担当者 テキスト
開始日 日付
終了日 日付 更新したら新しい日付に変える
自動更新 選択肢 あり・なし
申し出の期限 数値 終了日の何か月前までか。契約書の記載どおりに入れる
原本の保管場所 テキスト 例「書庫2・棚B・ファイル14」
状態 選択肢 有効・更新判断中・終了

更新・変更の記録

更新・覚書・解約の申し出などがあるたびに 1 行足し、契約の経緯を残します。

項目 種類 メモ
契約 契約への参照
日付 日付
内容 選択肢 更新・条件変更・覚書・解約の申し出・終了
新しい終了日 日付 更新のとき
決めた人 テキスト
メモ テキスト 変わった条件の要点

相手先

契約の相手。同じ相手の契約をまとめて見るのに使います。

項目 種類 メモ
相手先名 テキスト 例「サンプル商事株式会社」
窓口の部署 テキスト
担当者 テキスト
電話番号 テキスト

画面の構成

契約書管理アプリの契約一覧の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

契約一覧

契約名・相手先・種類・終了日・自動更新の有無を一覧にします。状態・種類・自社の担当者で絞り込めます。

契約書管理アプリの更新判断が近い契約の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

更新判断が近い契約

終了日と申し出の期限から出した「判断の期限」が 90 日以内の契約を、近い順に並べます。

契約書管理アプリの契約の詳細と履歴の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

契約の詳細と履歴

1 件の期間・自動更新・原本の保管場所の横に、更新・変更の記録を新しい順に並べます。

契約書管理アプリの契約の登録の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

契約の登録

相手先を選び、期間と自動更新の有無、申し出の期限、原本の保管場所を入れる登録フォーム。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
契約書管理アプリを作ってください。

【データ】
- 契約:契約番号(重複不可)、契約名、相手先、種類(業務委託/売買/賃貸借/秘密保持/保守/その他)、自社の担当者、開始日、終了日、自動更新(あり/なし)、申し出の期限(終了日の何か月前か)、原本の保管場所、状態(有効/更新判断中/終了)
- 更新・変更の記録:契約、日付、内容(更新/条件変更/覚書/解約の申し出/終了)、新しい終了日、決めた人、メモ
- 相手先:相手先名、窓口の部署、担当者、電話番号

【ルール】
- 終了日から申し出の期限の月数を引いた日を「判断の期限」として計算してください。
- 判断の期限が今日から 90 日以内の有効な契約を「更新判断が近い契約」に出します。
- 更新の記録を登録したら、契約の終了日を新しい終了日に変えてください。
- 状態が「終了」の契約は、契約一覧の初期表示から外します。

【画面】
1. 契約一覧(状態・種類・担当者で絞り込み)
2. 更新判断が近い契約(判断の期限と残り日数、近い順)
3. 契約の詳細と更新・変更の記録
4. 契約の登録フォーム

エクセルから移す手順

  1. 1 エクセルの契約台帳を 1 契約 1 行に整え、契約名・相手先・種類・開始日・終了日・自動更新・申し出の期限・原本の保管場所の列で CSV にします。覚書や変更契約は別のシートに分けます。
  2. 2 終了日や申し出の期限が空欄の契約は、原本を開いて埋めます。空欄のままだと「更新判断が近い契約」に出ません。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、AI に「相手先、契約、更新・変更の記録の順に CSV を取り込んで」と頼みます。
  4. 4 取り込んだら「更新判断が近い契約」の画面を開き、エクセルで把握していた期限と食い違いが無いか確かめます。
  5. 5 契約を結んだらアプリに登録する、と担当者の手順に入れてからエクセルの台帳を止めます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「相手先ごとに、結んでいる契約と年間の金額の合計を見られるようにして」
  • 「稟議番号の欄を足して、契約と社内の決裁を紐づけられるようにして」
  • 「自社の担当者ごとに、更新の判断が要る契約を一覧にして」
  • 「契約の一覧を CSV で書き出せるようにして」
  • 「終了した契約だけを見る一覧を追加して」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

プログラミングの知識がなくても作れますか?

作れます。日本語で AI に頼むだけで、データの表と画面を AI が作ります。直したい所も話しかけて直せます。

申し出の期限はどう計算しますか?

終了日と「何か月前まで」の値から判断の期限を計算し、近い順に並べます。契約書によって書き方が違うので、月数や日付は原本で確かめてから入れてください。

契約書の内容が妥当かどうかも見てくれますか?

このアプリは契約の台帳と期限を管理するためのものです。条文の内容が妥当かどうかの判断はしません。気になる契約は、社内の担当者や専門家に確認してください。

誰が使えますか?

アプリを作ったプロジェクトの管理者とメンバーが、同じアプリとデータを使えます。ゲストは使えません。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。