稟議アプリを自作する方法|申請から承認までの流れと決裁の記録をアプリにする

稟議の中身と、誰がいつ承認したかの記録を分けて持つ。今どこで止まっているか、何が決裁済みかを一覧で追える形にします。

エクセル管理で起きがちなこと

  • 稟議書が今だれの机にあるのかわからず、申請者が何度も確認して回る。
  • 差し戻しの理由がメールや口頭で伝えられ、あとから経緯をたどれない。
  • 金額によって承認する人が変わる決まりがあるのに、回す順番を間違えて出し直しになる。
  • 決裁済みの稟議を探すとき、綴じたファイルやフォルダを一つずつ開くことになる。
  • 稟議番号をエクセルで手で振っていて、番号の重複や抜けが起きる。

稟議アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

稟議

申請 1 件につき 1 行。状態は承認の記録から決まり、手で書き換えません。

項目 種類 メモ
稟議番号 テキスト(自動) R-2026-0142 のように年ごとの連番
件名 テキスト
区分 選択肢 購入・契約・採用・出張・その他
申請者 テキスト
申請日 日付
金額 数値 税込か税抜かは社内で決めて統一する
目的・理由 長いテキスト なぜ必要か、比べた案など
状態 選択肢 下書き・承認待ち・差し戻し・決裁済み・却下・取り下げ

承認の記録

承認・差し戻し・却下のたびに 1 行足します。書き換えずに残すので、経緯をそのまま追えます。

項目 種類 メモ
稟議 稟議への参照
段 数値 1 段目=課長、2 段目=部長のように順番を表す
承認者 テキスト
結果 選択肢 承認・差し戻し・却下
日時 日時
コメント テキスト 差し戻し・却下のときは必須

承認ルート

社内の決裁基準を表にしたもの。金額と区分から、誰の順で承認するかを決めます。

項目 種類 メモ
区分 選択肢 稟議の区分と同じ
金額の下限 数値
金額の上限 数値 空欄なら上限なし
承認する人の順番 テキスト 例「課長→部長→社長」

画面の構成

稟議アプリの稟議一覧の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

稟議一覧

稟議番号・件名・金額・状態を一覧にします。承認待ちのものは「今だれの番か」を横に出し、状態と区分で絞り込めます。

稟議アプリの稟議の申請の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

稟議の申請

件名・区分・金額・目的を入れる申請フォーム。金額を入れると、承認ルートの表から承認する人の順番を表示します。

稟議アプリの稟議の詳細と承認の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

稟議の詳細と承認

稟議の中身の横に、段ごとの承認の記録を並べます。今の段の承認者は、ここで承認・差し戻し・却下を選びコメントを残します。

稟議アプリの決裁済みの台帳の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

決裁済みの台帳

決裁済みの稟議を決裁日の順に並べた台帳。期間・区分・申請者で絞り込み、金額の合計も確かめられます。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
稟議アプリを作ってください。

【データ】
- 稟議:稟議番号(R-年-連番で自動採番)、件名、区分(購入/契約/採用/出張/その他)、申請者、申請日、金額、目的・理由、状態
- 承認の記録:稟議、段、承認者、結果(承認/差し戻し/却下)、日時、コメント
- 承認ルート:区分、金額の下限、金額の上限、承認する人の順番

【ルール】
- 申請すると、区分と金額に合う承認ルートから承認する人の順番を決め、1 段目の承認待ちにしてください。
- 承認されたら次の段へ進め、最後の段まで承認されたら「決裁済み」にして決裁日を残します。
- 差し戻し・却下はコメント必須です。差し戻しは申請者が直して再申請でき、そのときは 1 段目からやり直します。
- 承認の記録はあとから書き換えません。

【画面】
1. 稟議一覧(状態・区分で絞り込み、承認待ちは今の段の承認者を表示)
2. 稟議の申請フォーム(金額を入れると承認する人の順番を表示)
3. 稟議の詳細と承認(段ごとの記録、承認・差し戻し・却下のボタン)
4. 決裁済みの台帳(期間・区分・申請者で絞り込み、金額の合計)

エクセルから移す手順

  1. 1 エクセルの稟議台帳から、稟議番号・件名・区分・申請者・申請日・金額・決裁日の列だけを残し、CSV で保存します。
  2. 2 社内の決裁基準(区分と金額ごとに、誰まで承認が要るか)を書き出し、承認ルートの表に入れる内容を決めます。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、AI に「承認ルートをこの内容で登録して」「この CSV を決裁済みの稟議として取り込んで」と順に頼みます。過去分は承認の記録を作らず、決裁日だけ残せば十分です。
  4. 4 途中まで回っている稟議は件数が少ないので、新しいアプリで申請し直してもらいます。
  5. 5 「この日からの申請はアプリだけで受け付ける」と決めて社内に伝え、紙とエクセルの受付をやめます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「承認待ちの稟議を、承認する人ごとにまとめて表示して」
  • 「申請者が自分の稟議だけを絞り込めるようにして」
  • 「区分ごと・月ごとの稟議の件数と金額を集計した表を追加して」
  • 「決裁後の実際の支払額を入れる欄を足して、稟議の金額と並べて比べられるようにして」
  • 「決裁済みの台帳を CSV で書き出せるようにして」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

プログラミングの知識がなくても作れますか?

作れます。日本語で AI に頼むだけで、データの表と画面を AI が作ります。直したい所も話しかけて直せます。

金額によって承認する人を変えられますか?

変えられます。承認ルートの表に区分と金額の範囲、承認する人の順番を入れておき、申請時の金額からルートを決めます。決裁基準が変わったときは、この表を直すだけです。

差し戻した稟議はどうなりますか?

状態が「差し戻し」になり、申請者が直して再申請します。差し戻しの理由は承認の記録にコメントとして残るので、あとから経緯を追えます。

誰が使えますか?

アプリを作ったプロジェクトの管理者とメンバーが、同じアプリとデータを使えます。ゲストは使えません。申請する人と承認する人を、どちらもメンバーに入れておきます。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。