引き継ぎで起きがちなこと
- 工程表と実際の進み具合がずれていて、どこが遅れているか後任にわからない
- 協力会社の職長の連絡先や、段取りの頼み方の癖が伝わらない
- 近隣住民との約束(作業時間・車両の停め方)が伝わらず、苦情につながる
- 安全書類の提出漏れや、新規入場者の受け入れの手順があいまいになる
- 検査や立ち会いの日程を見落とし、施主や設計者との調整が後手に回る
- 施主との打ち合わせで決まった変更が、図面や指示に反映されないまま残る
テンプレート:書く項目と書き方
見出しごとに、書く項目と何をどう書くかをまとめました。Excel 版には、このまま記入欄が付いています。
現場の概要
- 工事の概要
- 現場名・所在地・工事の内容・構造と規模・工期・施主と設計者を書きます。
- 現場のルール
- 作業時間、朝礼の時刻、駐車場所、資材の置き場、喫煙所など、この現場で決めていることを書きます。
- 社内の体制
- 所長・担当者・事務の分担、上長への報告の頻度と方法を書きます。
工程
- 全体工程と今の位置
- 工程表の場所と、現時点でどの工程まで進んでいるかを書きます。遅れている工程は日数と理由も。
- 今後 1 か月の段取り
- 週ごとに、入る業種・搬入・重機・コンクリート打設などの予定を書きます。天候で動かす可能性がある日も。
- 施主・設計との変更・未決事項
- 打ち合わせで決まった変更、まだ返事待ちのもの、図面への反映状況を書きます。
協力会社
- 協力会社と職長の一覧
- 業種・会社名・職長の名前と連絡先・入場の予定時期を表にします。
- 段取りの頼み方
- 「前週の金曜までに人数を確定」「この職長は前日に電話で最終確認」など、付き合いでわかった進め方を書きます。
- 契約・出来高と注文の状況
- 注文書の発行状況、追加工事の取り決め、出来高の確認の時期と方法を書きます。
近隣対応
- 近隣への挨拶と説明の経緯
- 着工前の挨拶の範囲、配った資料、説明会の有無を書きます。
- 近隣との約束
- 作業時間、騒音・振動の大きい作業の事前連絡、車両の待機場所、道路の清掃など、約束していることを書きます。
- これまでの苦情と対応
- 日付・内容・どう対応したか・その後の様子を書きます。相手の個人情報は必要な範囲にとどめます。
安全と書類
- 安全書類の提出状況
- 協力会社ごとの書類(作業員名簿、施工体制の書類など)の提出状況と、保管場所を書きます。必要な書類は社内の決まりや元請の指示で確認します。
- 新規入場者の受け入れ
- 新規入場者教育の進め方、資格の確認、入場の記録の付け方を書きます。
- 安全の取り組みと注意点
- KY 活動・安全パトロールの頻度、この現場で特に危ない箇所、過去のヒヤリハットを書きます。
検査と届出の予定
- 検査・立ち会いの予定
- 配筋検査・中間検査・完了検査、施主検査などの予定日と、立ち会う人、準備する書類を書きます。
- 役所や関係先への届出
- 道路使用・占用、近隣の工事のお知らせなど、この現場で出している届出と期限を書きます。要否は社内や所管の窓口で確認する前提です。
- 写真と記録の管理
- 工事写真の撮り方・整理の決まり、日報の場所、検査で使う記録の置き場所を書きます。
書き方のコツ
- 1 現場を複数持っているときは、現場ごとに一つの引き継ぎ書に分けます。
- 2 工程は「予定」と「実際」を並べて書くと、遅れが一目でわかります。
- 3 近隣との約束は、口頭で約束したことも含めて書きます。後任が知らずに破るのが一番の火種です。
- 4 協力会社の評価は事実で書きます。「段取りが早い」「前日確認が必要」など、次の手配に使える形で。
- 5 法令や届出の要否は断定せず、確認した資料と相手、日付を書きます。
最終日までの段取り
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交代が決まったら
現場の概要と工程の今の位置、今後 1 か月の段取りを書き出す
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2 週間前
後任と現場を一緒に歩き、危ない箇所・資材置き場・近隣を案内する
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10 日前
協力会社の職長に後任を紹介し、朝礼で担当交代を伝える
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1 週間前
施主・設計者と打ち合わせをして後任を紹介し、未決事項を確認する
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交代後 2 週間
直近の検査や打設が終わるまで、電話で後任の相談に乗る
最終日までの確認リスト
- 最新の工程表と、遅れている工程の理由を後任に渡した
- 協力会社の職長全員に後任を紹介した
- 近隣との約束と過去の苦情の経緯を伝えた
- 安全書類の提出状況と、未提出のものを確認した
- 直近の検査・立ち会いの日程と準備物を伝えた
- 施主・設計者に後任を紹介し、未決事項を引き継いだ
- 現場事務所の鍵・書類・写真データの場所を渡した
- 上長に交代の完了を報告した
AI に聞き取ってもらって書く
白紙から書くのが大変なら、HARVASK の引き継ぎエージェントか AI チャットにこの文章を渡してください。AI が順番に質問し、答えた内容を手順書(Wiki)にまとめます。手元の Excel や PDF の資料も読ませられます。まとめた内容は、使う前に人が確認します。
現場監督の引き継ぎ書を作りたいです。現場ごとに順番に質問して、工事の概要と現場のルール、工程の今の位置と今後 1 か月の段取り、施主・設計との変更や未決事項、協力会社と職長の連絡先と段取りの頼み方、近隣との約束と苦情の経緯、安全書類の提出状況、検査・立ち会いと届出の予定を聞き取ってください。法令の要否は断定せず、私が確認した内容だけを記録してください。最後に、引き継ぎ書の見出しに沿って Wiki にまとめ、今後 1 か月の予定を週ごとの表にしてください。
引き継ぎエージェントと Wiki はフリープランから使えます(フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500)。
よくある質問
工事の途中で、急に交代することになりました。
工程の今の位置、直近の検査・打設の予定、近隣との約束の 3 つを先に書いてください。現場が止まったり苦情になったりするのはこの 3 つです。
複数の現場を担当しています。
現場ごとに一つの引き継ぎ書を作るのがおすすめです。協力会社の一覧のように共通のものは、一つにまとめて場所だけを書きます。
安全書類や届出の必要な種類を教えてください。
工事の内容や元請の決まりによって変わるため、引き継ぎ書では断定しません。社内の安全担当や元請の指示、所管の窓口で確認し、確認した内容と日付を書いておきます。
職人さんとの関係はどう書けばいいですか?
連絡の取り方、段取りの確定のタイミング、得意な作業など、次の手配に使える事実を書きます。人柄の評価ではなく、仕事の進め方として書くのがコツです。
料金プランによって使える機能は違いますか?
引き継ぎエージェントと Wiki はフリープランを含むすべてのプランで使えます。フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500(月ごとの配布はなし)です。