製造業のAI活用|日報・不具合記録・作業手順書・品質会議の宿題を整える

「製造業 AI 活用 事例」で探している方へ。ここに載せているのは事例ではなく、日報・不具合記録・手順書・品質会議といった現場まわりの事務で、明日から試せる作業ごとの使い方と指示文です。

製造業で時間を取られていること

  • 作業日報が班やラインごとに書き方がばらばらで、停止時間や不良数の集計に毎週時間がかかる
  • 不具合・クレームの記録が人によって粒度が違い、なぜなぜ分析や水平展開に使いにくい
  • 作業標準書が改訂されないまま、実際のコツはベテランの頭の中にある
  • 品質会議で出た対策や水平展開の宿題が追えず、次回に持ち越しになる
  • 顧客監査や ISO の審査前に、変更点の記録や是正処置の証跡を探し回る

作業ごとの使い方と指示文

1. 作業日報の集計と停止理由の整理

使う機能:AIチャット
今のやり方
班長が各ラインの日報を Excel に転記し、稼働時間・不良数・停止理由を手で集計しています。「チョコ停」「段取り待ち」など書き方の揺れも直しながらです。
AI を使うと
日報の文章や Excel の表を渡すと、ライン・品番・停止理由ごとの表に整理します。表記の揺れは同じ分類にまとめ、停止時間の多い理由から並べます。
指示文
次の 1 週間分の作業日報を、ライン・品番・停止理由ごとの表にしてください。「チョコ停」「瞬停」「材料待ち」「段取り」など似た停止理由はまとめ、まとめ方の一覧も添えてください。停止時間の合計が多い順に並べ、来週の朝会で話すべき点を 3 つ挙げてください。(ここに日報を貼る)

2. 不具合記録の分類と傾向のまとめ

使う機能:AIに課題を任せる
今のやり方
不具合報告書が月に何十件も溜まり、現象別・工程別に分ける作業は品証担当が月末にまとめてやっています。
AI を使うと
「先月の不具合記録を分類して傾向を報告」という課題を AI に任せると、AI が作業計画を出します。承認すると、現象・発生工程・流出か工程内かで分類した表と、件数の多い組み合わせの報告が返ってきます。
指示文
先月の不具合記録(添付)を、現象・発生工程・発見工程(工程内/出荷検査/顧客)で分類した表にしてください。件数が多い組み合わせの上位 5 つについて、記録から読み取れる事実と、なぜなぜ分析で確認すべき問いを並べてください。原因の断定はしないでください。

3. ベテランの作業を作業標準書にする

使う機能:引き継ぎエージェント
今のやり方
標準書を書く時間が取れず、新人には横について教えています。ベテランが休むと段取り替えが止まることもあります。
AI を使うと
引き継ぎエージェントがベテランに順番に質問し、段取り・品質のポイント・やってはいけないことを聞き取って Wiki の手順書案にまとめます。既存の標準書(Excel・Word)も読ませられます。案は現場責任者が確認してから使います。
指示文
成形機の段取り替えの手順を作業標準書にしたいです。担当者に一つずつ質問して、準備するもの、手順、品質に効くポイント、異常時の止め方を聞き取り、Wiki の手順書案にまとめてください。数値の条件は聞き取った値をそのまま書き、推測で補わないでください。

4. 新人の「これどうするんでしたっけ」に答える

使う機能:Wiki
今のやり方
検査基準や梱包の決まりを、新人がそのつど班長に聞きに来ます。班長の手が止まります。
AI を使うと
作業標準書・検査基準・梱包仕様を Wiki に置くと、AI が Wiki を読んで答えます。答えの元になったページも分かるので、新人が自分で確かめられます。
指示文
Wiki の検査基準をもとに、品番 A-100(サンプル)の外観検査で、キズの許容範囲と判定に迷ったときの連絡先を教えてください。Wiki に書いていない場合は「記載なし」と答えてください。

5. 4M 変更の申請と確認

使う機能:ワークフロー
今のやり方
材料や治具を変えるとき、変更申請の紙が回覧され、どこで止まっているか分からなくなります。確認項目も申請者の経験次第です。
AI を使うと
変更の申請 → AI が影響しそうな工程と確認項目の案を出す → 品質保証の承認、という流れをワークフローにします。確認が足りなければ承認の工程で差し戻せます。
指示文
4M 変更の申請内容(変更点・理由・対象品番・切替予定日)を受け取り、影響しそうな工程と、初品確認・顧客への連絡要否など確認すべき項目の一覧案を作る工程を作ってください。その後に品質保証課長の承認の工程を置き、差し戻し時は申請者に戻るようにしてください。

6. 品質会議の宿題を追う

使う機能:議事録からタスク化
今のやり方
会議の議事録は作るものの、対策と水平展開の宿題は議事録の中に埋もれ、次回の会議で進捗を一つずつ聞いています。
AI を使うと
議事録を取り込むと、AI が対策・水平展開・調査を課題にして、担当と期限の案を出します。確定すれば課題として追えるので、次回は進んでいないものだけ話せます。
指示文
この品質会議の議事録から、暫定対策・恒久対策・水平展開・追加調査をそれぞれ課題にしてください。担当と期限の案を付け、議事録から読み取れないものは「要確認」にしてください。

7. 毎週の品質の数字のまとめ

使う機能:定期タスク
今のやり方
週報のために、不良件数や是正の進捗を毎週金曜に集め直しています。
AI を使うと
毎週金曜に、課題として記録された不具合と是正の進み具合をまとめる作業を AI に任せます。同じ形で届くので、週報の下書きとしてそのまま確認に回せます。
指示文
毎週金曜の 16 時に、今週登録された不具合の課題を現象別に数え、先週との差を出してください。期限を過ぎている是正の課題を担当者ごとに一覧にし、週報の下書きとしてまとめてください。

始め方

  1. 1 まず 1 週間分の作業日報を AIチャットに渡し、停止理由の表にしてもらいます
  2. 2 検査基準や梱包の決まりなど、よく聞かれるものから Wiki に置きます
  3. 3 次の品質会議の議事録を取り込み、宿題が課題になるか試します
  4. 4 ベテラン 1 人・作業 1 つに絞って、引き継ぎエージェントで手順書案を作ります
  5. 5 回り始めたら、週報の数字まとめを定期タスクに任せます

AI に任せないこと・人が確かめること

  • 合否判定・出荷可否・特採の判断は人がします。AI の分類や表は判断の材料です
  • 安全に関わる手順(停止・ロックアウト・保護具)は、現場責任者が現物で確認してから手順書にします
  • 顧客の図面・仕様書・品質情報を入れてよいかは、取引先との契約や社内規程で確認します
  • ISO や顧客要求の解釈は、審査機関・顧客・社内規程で確認します
  • 集計の数字は、元の日報や検査記録と突き合わせてから報告に使います

AIチャット・ワークフロー・定期タスク・Wiki はフリープランから使えます(フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500)。ミニアプリとブラウザエージェントはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上です。

よくある質問

製造業の AI 活用の事例を探しています。

このページは事例紹介ではなく、日報・不具合記録・手順書・品質会議など、製造業の事務・管理の作業ごとの使い方と指示文をまとめています。自社の帳票名や工程名に置き換えて試してください。

設備の制御や検査装置と AI をつなぐものですか?

いいえ。ここで紹介しているのは、日報の整理や手順書づくり、会議の宿題管理といった事務・管理の作業です。設備や検査装置と直接つなぐ使い方は扱っていません。

料金プランはどうなっていますか?

AIチャット・ワークフロー・定期タスク・Wiki はフリープランから使えます。フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500(月ごとの配布はなし)です。ミニアプリとブラウザエージェントはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上です。

手書きの日報でも使えますか?

手書きの紙をそのまま読み取る使い方は扱っていません。Excel や文章で入力された日報を渡して整理する使い方から始めてください。

なぜなぜ分析を AI に任せられますか?

記録の整理や、確認すべき問いを並べるところまでは手伝えます。原因の特定と対策の決定は、現物・現場を見たうえで人が行ってください。