経営企画のAI活用|会議資料・数字の取りまとめ・議事録からの宿題管理の使い方と指示文

月次の経営会議に向けて各部署の数字を集め、資料にまとめ、会議で出た宿題を追いかける。経営企画のこうした作業ごとに、AIの使い方とそのまま使える指示文を紹介します。判断と最終確認は人が行います。

経営企画で時間を取られていること

  • 月次の締めのあと、各部署からExcelで数字を集め、形をそろえて予実の表にするまでに数日かかる
  • 経営会議の資料を毎月同じ構成で作り直し、コメント欄を埋める作業に追われる
  • 会議で決まった宿題が議事録に埋もれ、次の会議で「あれはどうなった」が繰り返される
  • 中期計画や予算の前提が複数のファイルに散らばり、どれが最新か確認に手間取る
  • 役員や部門長からの急な「この数字を出して」に、毎回資料を探し直して対応している

作業ごとの使い方と指示文

1. 経営会議の資料づくり

使う機能:AIチャット
今のやり方
前月の資料をコピーして数字を差し替え、各部署の報告を読んでサマリーや論点のコメントを書いている。
AI を使うと
各部署の報告と数字を渡すと、AIが資料の構成に沿ってサマリー、予実の差が大きい項目、会議で議論したい論点の案を下書きします。経営企画は数字の検証と、どの論点を会議に上げるかの判断に時間を使えます。
指示文
10月の経営会議の資料の下書きを作ってください。構成は、1. 全社サマリー(5行以内)、2. 部門別の予実(差が5%以上の項目を強調)、3. 前回会議の宿題の進み具合、4. 今回議論したい論点の案(3つまで)です。各部署の報告はWikiの「10月部門報告」にあります。数字は報告の値をそのまま使い、計算した値には【計算】と印をつけてください。

2. 数字の取りまとめ(月次の予実)

使う機能:freee 連携
今のやり方
会計ソフトから試算表を書き出し、部門ごとの予算と並べて差異を計算し、増減の理由を各部署に問い合わせている。
AI を使うと
freee を接続すると、AIが部門別の実績を読み取り、予算との差を表にまとめます。差が大きい項目について各部署に確認する質問の案も作れます。会計ソフトへの登録や修正はせず、集計と確認に使います。
指示文
freee の先月の部門別損益を読み、Wikiの「今期予算」と並べて、部門別・科目別に予算、実績、差額、差異率の表を作ってください。差異率が10%を超える項目について、各部門長に確認する質問の案を1つずつ書いてください。

3. 議事録からの宿題管理

使う機能:議事録からタスク化
今のやり方
経営会議の議事録から宿題を拾って一覧にし、次の会議の前に担当者へ進み具合を聞いて回っている。
AI を使うと
議事録を取り込むと、AIが宿題をタスクにして担当と期限の案を出します。経営企画が確認して登録すれば、宿題ごとの進み具合が見え、次回の資料の「宿題の進み具合」もそこから作れます。
指示文
この経営会議の議事録から、決定事項と宿題を分けて抜き出してください。宿題は、内容、担当役員・担当者、期限の案をつけてタスクにしてください。期限が会議で決まっていないものは次回会議の1週間前を案にして【要確認】と書いてください。

4. 月次の数字の集め方を揃える

使う機能:ワークフロー
今のやり方
各部署への数字の依頼、提出、確認、差し戻しをメールとチャットで行い、誰の提出待ちかを手で管理している。
AI を使うと
各部署の提出、AIによる形式と前月比のチェック、経営企画の確認、責任者の承認をワークフローにつなげられます。差し戻しも工程の中でできるため、締め後の取りまとめの進み具合が見えます。
指示文
月次の部門報告を集めるワークフローを作りたいです。1. 各部門が数字とコメントを提出、2. AIが入力漏れと前月比で大きく動いた項目を指摘、3. 経営企画が確認(差し戻し可)、4. 経営企画の責任者が承認、の順にしてください。各部門が入力する項目の案も出してください。

5. 週次のKPIまとめ

使う機能:定期タスク
今のやり方
毎週、営業の受注見込み・問い合わせ件数・解約件数などを各担当から集め、役員向けの短い報告にまとめている。
AI を使うと
毎週決まった曜日に、Wikiや課題に記録された数字を読んで、先週との比較と短いコメントを作る作業を定期タスクにできます。コメントの中身が適切かは経営企画が確認してから共有します。
指示文
毎週月曜の朝に、Wikiの「週次KPI」ページの先週分を読み、受注見込み金額、問い合わせ件数、解約件数を前週・前月同週と比べた表にしてください。大きく動いた指標を2つ挙げ、関係しそうな出来事を課題やWikiから探して添えてください。

6. 計画の前提や過去の経緯を答えられるようにする

使う機能:Wiki
今のやり方
予算の前提、中期計画の数字、過去の投資判断の経緯を聞かれるたびに、古い資料を探して答えている。
AI を使うと
中期計画や予算の前提、過去の経営会議の決定事項をWikiにまとめておくと、AIがそれを読んで質問に答えます。役員や部門長が自分で調べられるようになり、経営企画への問い合わせが減ります。
指示文
Wikiの「中期計画」と「経営会議の決定事項」を読んで答えてください。今期の採用計画の前提は何人で、その根拠は何でしたか?前提を変更した会議があれば、その日付と理由も教えてください。Wikiに見つからない場合はそう答えてください。

始め方

  1. 1 まず経営会議の資料の構成と、毎月見る指標を1ページにまとめてWikiに置きます
  2. 2 次の経営会議の議事録を取り込み、宿題のタスク化を試します
  3. 3 freee を接続し、部門別の予実の表をAIに作らせて、手元の集計と突き合わせます
  4. 4 数字の集め方が固まったら、各部署の提出から承認までをワークフローにします
  5. 5 中期計画や過去の決定事項をWikiに移し、AIが答えられる範囲を広げていきます

AI に任せないこと・人が確かめること

  • 経営判断や計画の数値目標の設定は、AIの提案を参考にとどめ、経営陣が決めます
  • AIがまとめた数字は、会計ソフトや元の報告と照らし合わせてから資料に載せます
  • 増減の理由についてのAIのコメントは推測です。必ず担当部署に事実を確認します
  • 未公表の業績や人事、M&Aなどの機密情報をAIに渡す範囲は、社内ルールで決めておきます
  • 税務や会計処理の判断が絡む論点は、AIの説明で済ませず税理士などの専門家に確認します

AIチャット・ワークフロー・定期タスク・Wiki はフリープランから使えます(フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500)。ミニアプリとブラウザエージェントはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上です。

よくある質問

freee のデータをAIが書き換えることはありますか?

このページで紹介している使い方は、freee の数字を読み取って集計や確認に使うものです。会計ソフトへの登録や修正は行いません。

部署ごとにExcelの形がばらばらでも使えますか?

AIチャットに渡せば形を揃えた表にまとめられますが、毎月の手間を減らすには、提出する項目をワークフローで揃えるのがおすすめです。

料金プランはどうなっていますか?

AIチャット・ワークフロー・定期タスク・Wiki はフリープランから使えます。フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500(月ごとの配布はなし)です。ミニアプリとブラウザエージェントはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上です。

議事録はどうやって用意すればよいですか?

普段お使いの方法で作った議事録のテキストを取り込めます。発言者と決定事項がわかる形で書かれていると、AIが宿題を拾いやすくなります。

経営企画の担当者が1人しかいない会社でも使えますか?

使えます。資料の下書き、数字の突き合わせ、宿題の追いかけをAIに任せることで、分析や経営陣との対話に使える時間が増えます。