広報のAI活用|プレスリリースの下書き・掲載の記録・取材準備の使い方と指示文

リリースの初稿づくり、掲載の記録、取材前の想定問答。広報の手間がかかる作業ごとに、AIでどこまで進められるかと、そのまま貼って使える指示文を載せています。公開・送付の判断は人が行う前提です。

広報で時間を取られていること

  • プレスリリースの初稿を白紙から書き始め、社内の確認を何往復もするうちに配信日が迫る
  • 掲載された記事やWebメディアの記録が担当者のメモやスプレッドシートに散らばり、月次報告のたびに集め直している
  • 取材が決まるたびに、会社概要・数字・過去の発言を探して想定問答を作り直している
  • 製品担当や経営陣から届く素材の粒度がばらばらで、リリースの形に整えるのに時間がかかる
  • メディアリストや過去の問い合わせ対応の経緯が、前任者の頭の中にしか残っていない

作業ごとの使い方と指示文

1. プレスリリースの下書き

使う機能:AIチャット
今のやり方
製品担当のメモや企画書を読み込み、見出し・リード・本文・会社概要の順に一から書いている。表現の統一や数字の確認で何度も書き直す。
AI を使うと
素材のメモと過去のリリースを渡すと、見出し案を複数、リード文、本文の構成まで下書きが出ます。Wiki に表記ルール(社名・製品名・数字の書き方)を置いておけば、それに沿って揃えます。人は事実と数字の確認、言い回しの判断に集中できます。
指示文
次のメモをもとに、新サービスのプレスリリースの下書きを作ってください。見出し案を3つ、リード文(150字程度)、本文(背景・サービス概要・今後の予定)、会社概要の順にしてください。表記はWikiの「広報の表記ルール」に合わせ、メモにない数字や日付は書かずに【要確認】と入れてください。

(メモを貼り付け)

2. 掲載の記録と月次の整理

使う機能:定期タスク
今のやり方
掲載を見つけるたびに媒体名・日付・見出し・URLを手で転記し、月末に件数や露出の傾向をまとめ直している。
AI を使うと
毎月決まった日に、その月に記録した掲載を媒体の種類別・テーマ別に整理し、前月との違いを短くまとめる作業を定期タスクにできます。記録の置き場所を1つに決めておくと、報告のたびに集め直す手間が減ります。
指示文
毎月1営業日に、先月分の掲載記録(Wikiの「掲載ログ」)を読み、媒体の種類(新聞・業界誌・Web・テレビ)とテーマ別に件数を表にしてください。前月と比べて増えたテーマ、反応が大きかった記事を3行でまとめ、記録の抜け(URLや日付が空の行)があれば一覧にしてください。

3. 取材対応の準備(想定問答づくり)

使う機能:Wiki
今のやり方
取材が決まるたびに、過去のリリースや会社資料、以前の取材記事を探し、想定される質問と答えを作り直している。
AI を使うと
Wiki に会社概要・沿革・過去のリリース・公表済みの数字を置いておくと、AIがそれを読んで想定問答の下書きを作ります。答えにくい質問や、まだ公表していない内容に触れそうな質問も洗い出せるので、事前の社内確認がしやすくなります。
指示文
来週、業界誌から当社の新サービスについて取材を受けます。Wikiの会社概要と過去のリリースをもとに、想定される質問を15個挙げ、それぞれ公表済みの情報だけで答えの案を書いてください。未公表の内容や数字に触れそうな質問には【社内確認が必要】と印をつけてください。

4. リリースの社内確認の流れ

使う機能:ワークフロー
今のやり方
下書きをチャットやメールで関係者に回し、誰がどこまで確認したかを広報担当が追いかけている。
AI を使うと
AIによる表記チェック、製品担当の事実確認、責任者の承認を1本のワークフローにつなげられます。承認の工程で差し戻せるので、どの版が最新か、誰の確認待ちかが見えるようになります。最終的な配信は人が行います。
指示文
プレスリリースの確認ワークフローを作りたいです。1. AIが表記ルールと数字の書き方をチェックして指摘を出す、2. 製品担当が事実関係を確認する、3. 広報責任者が承認する(差し戻し可)、の順にしてください。各工程で確認する項目のチェックリストも提案してください。

5. 広報会議からの宿題管理

使う機能:議事録からタスク化
今のやり方
定例で決まった「次のリリース素材を誰がいつまでに出すか」が議事録に埋もれ、配信直前に素材が揃っていないことに気づく。
AI を使うと
議事録を取り込むと、AIが素材提出・確認・撮影などのタスクにし、担当と期限の案を出します。人が確認して登録すれば、配信日から逆算した進み具合を追えます。
指示文
この広報定例の議事録から、次回リリースに向けたタスクを抜き出してください。素材の提出、写真の手配、社内確認、配信準備に分け、担当者と期限の案をつけてください。期限が議事録にないものは配信予定日から逆算した案にして、【要確認】と書いてください。

6. メディア対応の経緯をまとめる

使う機能:Slack の会話の取り込み
今のやり方
記者からの問い合わせや過去のやり取りがチャットに流れていて、担当交代や久しぶりの連絡のときに経緯をたどれない。
AI を使うと
Slack の広報チャンネルの会話を取り込んでおくと、媒体名や記者名で過去のやり取りを検索し、経緯を要約できます。次に連絡する前の確認や、引き継ぎの資料づくりが楽になります。
指示文
取り込んだ広報チャンネルの会話から、「サンプル新聞」とのやり取りを時系列で要約してください。過去の取材テーマ、送った資料、先方の関心が高かった点、未対応のままの依頼があれば分けて書いてください。

始め方

  1. 1 まず表記ルール(社名・製品名・数字・日付の書き方)と会社概要をWikiに1ページずつ置きます
  2. 2 過去のプレスリリースを数本Wikiに入れ、AIチャットで次のリリースの下書きを1本作ってみます
  3. 3 掲載の記録を1か所(Wikiの掲載ログなど)にまとめ、月次の整理を定期タスクにします
  4. 4 下書きの確認がうまく回るようになったら、表記チェックと承認をワークフローにつなげます
  5. 5 取材が決まったときに、想定問答の下書きをAIに頼むところから試します

AI に任せないこと・人が確かめること

  • リリースの配信・SNSへの投稿・記者への送付は、必ず人が内容を確認してから人の手で行います
  • 数字・日付・固有名詞・引用コメントは、AIの下書きをそのまま使わず元資料と照らし合わせます
  • 未公表の情報(業績・提携・人事など)をAIに渡す範囲は社内ルールで決め、下書きに混ざっていないか確認します
  • 取材での発言内容や、公表のタイミングの判断はAIに任せず、広報責任者や経営陣が決めます
  • 他社の記事や画像を引用する場合の扱いは、AIの判断ではなく社内規程や専門家に確認します

AIチャット・ワークフロー・定期タスク・Wiki はフリープランから使えます(フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500)。ミニアプリとブラウザエージェントはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上です。

よくある質問

AIが書いたプレスリリースをそのまま配信してもよいですか?

おすすめしません。AIの出力は下書きとして使い、事実・数字・表現を人が確認してから配信してください。メモにない数字を書かないよう指示文で指定しておくと、確認がしやすくなります。

会社ごとの表記の癖に合わせられますか?

Wikiに表記ルールや過去のリリースを置いておくと、AIがそれを読んで下書きを揃えます。合わない表現が出たら、ルールのページに追記していくと精度が上がっていきます。

掲載の記録はどこに置けばよいですか?

WikiやHARVASKの課題など、1か所に決めておくのがおすすめです。置き場所が散らばっていると、定期タスクで整理するときに漏れが出ます。

料金プランはどうなっていますか?

AIチャット・ワークフロー・定期タスク・Wiki はフリープランから使えます。フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500(月ごとの配布はなし)です。ミニアプリとブラウザエージェントはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上です。

広報担当が1人でも使えますか?

使えます。1人で回している広報ほど、下書きと記録の整理をAIに任せる効果が出やすいです。確認をお願いする相手がいる場合は、ワークフローで承認の工程を足せます。