工務店の顧客管理アプリを自作する方法|見込み客から引き渡し後の点検(OB客)まで

見学会やモデルハウスで出会った見込み客を、プラン提案・契約・着工・引き渡しまで 1 件の顧客として追い、引き渡し後は点検の予定でOB客とのつながりを保ちます。

エクセル管理で起きがちなこと

  • 見学会のアンケートが紙のまま溜まり、その後どこまで話が進んだかがわからない。
  • 土地探し中・資金計画中など、検討が長いお客様のフォローが途切れる。
  • プランや見積の版が増え、どれが最新でお客様に何を出したかがあいまいになる。
  • 引き渡し後の 6 か月・1 年・2 年点検の予定が担当者の手帳頼みで、漏れることがある。
  • OB客の連絡先とお住まいの情報が営業と工事で別々に管理されている。

工務店の顧客管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

顧客

見込み客からOB客まで 1 世帯 1 件。段階を変えながら同じ行を使い続けます。

項目 種類 メモ
世帯名 テキスト 例: 山田様(サンプル)
段階 選択肢 見込み・プラン提案・契約・工事中・引き渡し済み(OB)
きっかけ 選択肢 見学会・モデルハウス・紹介・ホームページ・OB客の紹介
建築予定地 テキスト 土地探し中なら「未定」
土地の状況 選択肢 所有・探し中・建て替え
希望の時期 テキスト 例: 来年春に入居したい
営業担当 テキスト

プラン・見積

お客様に出したプランと見積。版ごとに 1 行足し、最新版がわかるようにします。

項目 種類 メモ
顧客 顧客への参照
版 数値 1, 2, 3…
提出日 日付
延床面積 数値 坪
見積金額 数値 円(税込)
変更点 長いテキスト 前の版から何を変えたか

現場

契約後の工事。着工・上棟・引き渡しの日付を持ちます。

項目 種類 メモ
顧客 顧客への参照
現場名 テキスト 例: 山田様邸新築工事
着工日 日付
上棟日 日付
引き渡し日 日付 点検予定の起点
現場監督 テキスト

点検予定

引き渡し後の定期点検。現場の引き渡し日から予定を作り、実施の記録を残します。

項目 種類 メモ
現場 現場への参照
種類 選択肢 6か月・1年・2年・5年・10年(自社の点検の決まりに合わせる)
予定月 日付
実施日 日付 空なら未実施
指摘・対応 長いテキスト 建具の調整、クロスのすき間など

画面の構成

工務店の顧客管理アプリの顧客一覧の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

顧客一覧

世帯名・段階・きっかけ・建築予定地・営業担当を並べます。段階ときっかけで絞り込めます。

工務店の顧客管理アプリの顧客の詳細の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

顧客の詳細

お客様の情報、出したプランと見積の版、現場の日付を 1 画面にまとめます。最新の見積がひと目でわかります。

工務店の顧客管理アプリのプラン・見積の登録の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

プラン・見積の登録

版の番号・延床面積・見積金額・前の版からの変更点を入れるフォームです。

工務店の顧客管理アプリの点検予定の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

点検予定

引き渡し済みのOB客について、今後 3 か月の点検予定と未実施のものを並べます。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
工務店の顧客管理アプリを作ってください。

【データ】
- 顧客:世帯名、段階(見込み/プラン提案/契約/工事中/引き渡し済み)、きっかけ(見学会/モデルハウス/紹介/ホームページ/OB客の紹介)、建築予定地、土地の状況(所有/探し中/建て替え)、希望の時期、営業担当
- プラン・見積:顧客、版、提出日、延床面積(坪)、見積金額、変更点
- 現場:顧客、現場名、着工日、上棟日、引き渡し日、現場監督
- 点検予定:現場、種類(6か月/1年/2年/5年/10年)、予定月、実施日、指摘・対応

【ルール】
- 現場に引き渡し日を入れたら、6か月・1年・2年・5年・10年の点検予定を作ってください。
- 顧客ごとに一番大きい版のプラン・見積を「最新」として表示します。
- 実施日が空で予定月を過ぎた点検は「未実施」として目立たせます。

【画面】
1. 顧客一覧(段階・きっかけで絞り込み)
2. 顧客の詳細(顧客の情報・プランと見積の版・現場の日付)
3. プラン・見積の登録フォーム
4. 点検予定(今後 3 か月の予定と未実施の点検)

エクセルから移す手順

  1. 1 見学会のアンケートや顧客台帳から、世帯名・きっかけ・建築予定地・営業担当を 1 枚のシートにまとめ、今の段階を列に足して CSV にします。
  2. 2 引き渡し済みのお客様は、現場名と引き渡し日を一覧にした CSV を別に作ります。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、AI に「顧客の CSV を取り込んで」「現場の CSV を、世帯名で顧客とひもづけて取り込んで」と頼みます。
  4. 4 過去の引き渡し分の点検予定は、AI に「取り込んだ現場の点検予定を作って。実施済みの点検は実施日を入れられるようにして」と頼み、済んだものに日付を入れます。
  5. 5 見積は、商談中のお客様の最新版だけを登録し、以後の版はアプリで足していきます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「きっかけごとに、契約まで進んだ件数と割合を集計して」
  • 「見学会ごとの来場世帯を記録して、その後の段階を一覧にして」
  • 「最後の連絡から 3 か月以上たっている見込み客を一覧にして」
  • 「点検の指摘を種類ごとに集計して、多い不具合がわかるようにして」
  • 「OB客からの紹介で来たお客様に、紹介してくれたOB客をひもづけて」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

点検の種類やタイミングは変えられますか?

変えられます。指示文の「6か月/1年/2年/5年/10年」を自社の決まりに書き換えるか、作ったあとで AI に「3年点検を足して」などと頼みます。

工事の工程も管理できますか?

このページでは着工・上棟・引き渡しの日付だけを持ちます。工種ごとの予定と実績まで管理したい場合は、建設業の工程管理のページを参考にしてください。

営業と現場監督で同じデータを見られますか?

見られます。アプリを作ったプロジェクトの管理者とメンバーが同じアプリとデータを使います。ゲストは使えません。

紙のアンケートしかありませんが移せますか?

アンケートの項目をエクセルに打ち込んで CSV にすれば取り込めます。すべてを移さず、まだ検討中のお客様から始めても構いません。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。