美容室の顧客管理アプリを自作する方法|カルテと来店周期をAIでアプリにする

紙のカルテに書いていたカラーの配合や髪の状態を、来店ごとの記録として残します。前回の施術と次の来店の目安が誰にでもわかり、指名のスタッフが休みの日でも同じ仕上がりを目指せる形にします。

エクセル管理で起きがちなこと

  • 紙のカルテを来店のたびに棚から探していて、受付が重なる時間に間に合わない。
  • カラー剤の色味・レベル・オキシの割合が担当者の手書きにしかなく、別のスタッフが入ると前回の色を再現できない。
  • 前回いつ来たか、カットだけだったかカラーもしたかを、お客様に聞き直してしまう。
  • いつもは 2 か月ごとに来るお客様が来なくなっても、気づくのが半年後になる。
  • スタッフごとの指名数や新規のお客様の再来率を、月末に台帳をめくって数えている。

美容室の顧客管理アプリに必要な項目

表(データの置き場所)ごとに、最低限そろえたい項目です。エクセルの 1 シートが 1 つの表にあたります。

お客様

1 人 1 行。毎回見てほしい注意点はここに書きます。

項目 種類 メモ
氏名 テキスト
ふりがな テキスト 検索と並べ替えに使う
電話番号 テキスト
誕生日 日付 月日だけでも可
初回来店日 日付
指名スタッフ テキスト フリーなら空
髪・頭皮の注意点 長いテキスト 「頭皮がしみやすい」「くせが強い」など
来店の目安 数値 日数。空ならメニューの目安を使う

来店記録

来店のたびに 1 行足します。これがカルテの本体です。

項目 種類 メモ
来店日 日付
お客様 お客様への参照
担当スタッフ テキスト
指名 選択肢 指名・フリー・新規
施術メニュー 施術メニューへの参照(複数) カット+カラー など
薬剤・配合メモ 長いテキスト 色味・レベル・割合・放置時間
髪の状態メモ 長いテキスト ダメージ、前回パーマのかかり具合など
会計金額 数値 店販品は含めるか分けるか店で決める
次回の提案 テキスト 「次はリタッチ」「毛先だけカット」など

施術メニュー

店のメニュー表。来店の目安の初期値をメニューごとに持ちます。

項目 種類 メモ
メニュー名 テキスト
分類 選択肢 カット・カラー・パーマ・縮毛矯正・トリートメント・ヘッドスパ
所要時間 数値 分
料金 数値
来店の目安 数値 日数。例: カット 60 日、カラー 45 日

画面の構成

美容室の顧客管理アプリのお客様一覧の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

お客様一覧

最終来店日・前回のメニュー・指名スタッフ・次回の目安日を並べます。ふりがなと電話番号で検索でき、スタッフで絞り込めます。

美容室の顧客管理アプリのカルテの画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

カルテ

お客様の注意点を上に出し、来店記録を新しい順に並べます。前回の薬剤・配合メモと次回の提案がすぐ目に入ります。

美容室の顧客管理アプリの来店記録の登録の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

来店記録の登録

お客様を選ぶと、前回の配合メモが下書きとして入ります。施術メニューと担当を選び、今日の配合と髪の状態を書き足します。

美容室の顧客管理アプリの来店の目安を過ぎたお客様の画面イメージ
画面イメージ(サンプル)

来店の目安を過ぎたお客様

最終来店日に来店の目安を足した日を過ぎたお客様を、過ぎた日数の長い順に出します。指名スタッフごとに見られます。

AIへの頼み方(そのまま使える指示文)

HARVASK のミニアプリで AI にこの文章を渡すと、上の項目と画面を持ったアプリを作ります。自社にない項目は消し、足りない項目は書き足してから渡してください。

指示文
美容室の顧客管理(カルテ)アプリを作ってください。

【データ】
- お客様:氏名、ふりがな、電話番号、誕生日、初回来店日、指名スタッフ、髪・頭皮の注意点、来店の目安(日数)
- 来店記録:来店日、お客様、担当スタッフ、指名(指名/フリー/新規)、施術メニュー(複数)、薬剤・配合メモ、髪の状態メモ、会計金額、次回の提案
- 施術メニュー:メニュー名、分類(カット/カラー/パーマ/縮毛矯正/トリートメント/ヘッドスパ)、所要時間、料金、来店の目安(日数)

【ルール】
- 次回の目安日は「最終来店日 + 来店の目安」で出してください。お客様の来店の目安が空なら、前回の施術メニューの目安のうち短いほうを使います。
- 来店記録を新しく作るとき、そのお客様の前回の薬剤・配合メモを下書きとして入れてください。
- 髪・頭皮の注意点があるお客様は、カルテと来店記録の登録画面の上に目立つ色で表示してください。

【画面】
1. お客様一覧(最終来店日・前回メニュー・指名スタッフ・次回の目安日。ふりがな・電話番号で検索)
2. カルテ(注意点と来店記録を新しい順に)
3. 来店記録の登録フォーム
4. 来店の目安を過ぎたお客様(過ぎた日数の長い順、指名スタッフで絞り込み)

エクセルから移す手順

  1. 1 紙カルテを全部打ち込む必要はありません。まず直近 1 年に来店したお客様だけを、氏名・ふりがな・電話番号・指名スタッフの表にして CSV で保存します。
  2. 2 店のメニュー表を、メニュー名・分類・料金・来店の目安の CSV にします。
  3. 3 上の指示文でアプリを作り、「お客様の CSV を取り込んで」「メニューの CSV を取り込んで」と頼みます。
  4. 4 カラーのお客様は、紙カルテの最新の配合だけを来店記録として 1 行ずつ入れます。古い記録は、そのお客様が来店したときに紙を見ながら足していきます。
  5. 5 受付で紙カルテを出す前にアプリを開く、という順番をスタッフで決め、1 か月たったら紙カルテの棚を閉じます。

使いながら頼める改良

アプリは作ったあとも、AI に話しかけて直せます。たとえば次のような頼み方です。

  • 「スタッフごとに月の指名数・新規数・新規のお客様の再来率を集計して」
  • 「新規のお客様が 90 日以内に 2 回目に来たかどうかを一覧にして」
  • 「シャンプーなど店販品の購入も来店記録に残せるようにして」
  • 「今月が誕生月のお客様を一覧にして」
  • 「縮毛矯正のお客様だけを、前回からの日数が長い順に出して」

HARVASK で作る流れ

  1. 1. 頼む

    プロジェクトのミニアプリを開き、上の指示文を AI に渡します。

  2. 2. AI が作る

    AI がデータの表と画面を作り、その場で動くアプリとして表示します。

  3. 3. チームで使う

    プロジェクトのメンバーが同じアプリとデータを使えます。直したい所は AI に頼みます。

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。

よくある質問

予約の管理もできますか?

このアプリはカルテと来店記録が中心です。予約の受付は今のやり方のままにして、来店後に記録を付ける使い方を想定しています。予約の表が必要になったら、AI に頼んで足せます。

紙のカルテは全部打ち込まないといけませんか?

いりません。直近に来たお客様の基本情報と、カラーの最新の配合だけを先に入れ、残りは来店のたびに足していけば十分に回ります。

前回と同じ色にしたいとき、どこを見ればいいですか?

カルテの一番上の来店記録に、前回の薬剤・配合メモが出ます。来店記録を新しく作ると、その配合が下書きとして入ります。

スタッフ全員で同じカルテを見られますか?

プロジェクトの管理者とメンバーが、同じアプリとデータを使えます。ゲストは使えません。お客様の情報を扱うので、メンバーは店のスタッフに絞ってください。

どのプランで使えますか?

ミニアプリはベーシックプラン(月額 20,000 円・税込)以上で使えます。フリープランとスタータープランでは使えません。