人事の引き継ぎ書テンプレート(Excel)|採用中の案件・評価の時期・個人情報の扱い

人事の引き継ぎは、選考中の候補者や評価の時期など「止められない予定」と、個人情報という「書きすぎてはいけないもの」の両方を扱います。予定は細かく、個人の事情は場所と権限だけを書くのが基本です。

引き継ぎで起きがちなこと

  • 選考中の候補者への連絡が担当交代の間に止まり、辞退につながる
  • 求人媒体やエージェントとの契約・掲載期限が把握されていない
  • 評価や昇給の時期が近いのに、前回の進め方や評価シートの場所がわからない
  • 個人の相談内容を引き継ぎ書にそのまま書いてしまう
  • 入社前の書類回収やオリエンテーションの段取りが前任の頭の中にしかない

テンプレート:書く項目と書き方

見出しごとに、書く項目と何をどう書くかをまとめました。Excel 版には、このまま記入欄が付いています。

採用中の案件

募集中のポジション
職種・人数・採用の背景・配属先の責任者。例: 営業 1 名、営業部 田中(サンプル)
選考中の候補者の状況
候補者ごとの選考段階と次の予定。氏名は書かず、採用管理の画面や管理番号で参照します
求人媒体・エージェント
利用中のサービス、契約期間・掲載期限、担当者の連絡先、費用の発生の仕方
選考の進め方
書類選考の基準、面接官、日程調整の方法、合否連絡までの日数の目安

入社・退職の手続き

入社予定者と段取り
入社日、回収する書類、オリエンテーション、配属先・総務との分担
退職予定者と段取り
最終出社日、退職面談、書類の発行、物品回収の依頼先
社会保険・労務の手続きの分担
社内でやる範囲と社労士に頼んでいる範囲。手続きの要否は社内規程や社労士に確認

評価・報酬の年間スケジュール

評価の時期と流れ
例: 9 月に目標面談、3 月に自己評価、4 月に評価会議、5 月に結果のフィードバック
評価シートと集計の場所
シートの書式、回収方法、集計ファイルの場所と閲覧できる人
昇給・賞与の段取り
決定までの会議と承認者、給与担当への連絡の期限

制度・規程と研修

就業規則・社内規程の場所
最新版の置き場所と、改定中のものがあればその状況
研修の年間予定
新人研修・管理職研修など、時期・講師・外部の手配先
よく受ける質問
休暇・異動・各種制度について社員からよく聞かれることと、案内している資料

個人情報と相談対応

個人情報の保管場所
履歴書・人事記録・健康に関する書類などの場所。中身は引き継ぎ書に写しません
閲覧権限の付け替え
人事システムやフォルダの権限を誰が持っているか、後任に付ける・自分から外す手順
継続中の相談・面談
件数と、引き継ぐ相手(上長など)だけを書きます。内容は本人の了解を得て口頭で引き継ぐなど、社内の決まりに従います

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書き方のコツ

  1. 1 候補者や社員の名前は書かず、システムの画面や管理番号で参照できるようにします
  2. 2 評価・採用・研修は 1 年のカレンダーに並べ、準備を始める日も書きます
  3. 3 選考中の候補者には連絡が途切れないよう、次の連絡日を必ず書きます
  4. 4 労務の手続きは「何を・誰が・いつまでに」を書き、判断は社内規程や社労士に確認と添えます
  5. 5 相談対応の中身は書かず、引き継ぐ相手と方法だけを書きます

最終日までの段取り

  1. 1 か月前

    採用中の案件と年間スケジュールを書き出し、上長と引き継ぐ範囲を決めます

  2. 3 週間前

    後任を面接や候補者とのやりとりに同席させ、媒体・エージェントに担当交代を伝えます

  3. 2 週間前

    入退社の段取りと評価の資料を渡し、個人情報の権限の移し方を確認します

  4. 1 週間前

    後任に人事システムの権限を付け、選考の連絡を後任から出してもらいます

  5. 最終日

    自分の閲覧権限を外す手配をし、継続中の相談の引き継ぎ先を確認します

最終日までの確認リスト

  • 選考中の候補者すべてに次の連絡日と担当が決まっている
  • 求人媒体・エージェントに担当の交代を伝えた
  • 入社予定者の書類回収とオリエンテーションの担当が決まっている
  • 評価・昇給の次の締め切りと資料の場所を後任が知っている
  • 引き継ぎ書に候補者や社員の個人情報を書いていない
  • 人事システム・フォルダの権限を後任に付け、自分の権限を外す手配をした
  • 継続中の相談の引き継ぎ先を上長と決めた

AI に聞き取ってもらって書く

白紙から書くのが大変なら、HARVASK の引き継ぎエージェントか AI チャットにこの文章を渡してください。AI が順番に質問し、答えた内容を手順書(Wiki)にまとめます。手元の Excel や PDF の資料も読ませられます。まとめた内容は、使う前に人が確認します。

AI に渡す文章
人事の引き継ぎ書を作りたいです。私に順番に質問して、募集中のポジションと選考の進め方、利用中の求人媒体とエージェント、入社・退職予定の段取り、評価と昇給の年間スケジュール、研修の予定、人事資料の保管場所と閲覧権限を聞き取ってください。候補者や社員の氏名・個人の事情は聞かず、管理番号や保管場所だけを書いてください。労務の判断が要るところは「社内規程・社労士に確認」と書いてください。まとめた内容は Wiki に置き、評価や採用の年間予定は定期タスクの案にしてください。

引き継ぎエージェントと Wiki はフリープランから使えます(フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500)。

よくある質問

選考中の候補者の情報はどう引き継げばよいですか?

引き継ぎ書には氏名や経歴を書かず、採用管理の画面や管理番号で参照できるようにします。そのうえで、選考段階と次の連絡日を候補者ごとに書くと、連絡が途切れません。

社員からの相談内容は引き継ぐべきですか?

内容は引き継ぎ書に書かず、件数と引き継ぐ相手だけを書きます。中身の引き継ぎは、本人の了解の取り方も含めて社内の決まりに従い、上長と相談して進めてください。

評価の時期に担当が変わる場合は?

前回の評価シート・集計ファイル・評価会議の進め方を渡し、今回の締め切りまでの段取りを一緒に確認します。できれば前任が今回の取りまとめまで担当し、後任は同席して覚えるのが安心です。

労務の手続きはどこまで書けばよいですか?

社内で行う作業と社労士に頼んでいる作業の分担、期限、提出先を書きます。手続きの要否や内容の判断は、社内規程や社労士などの専門家に確認してください。

HARVASK はどのプランで使えますか?

引き継ぎエージェントと Wiki はフリープランを含むすべてのプランで使えます。フリープランは 1 名まで、初期クレジット 500(月ごとの配布はなし)です。